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【兵庫展望】この秋も序盤から好カード続出!激戦ブロックを勝ち抜くのはどの学校か?

2016.09.08

 秋季兵庫県大会の組み合わせが決まった。毎年激しい争いを繰り広げる兵庫県だが、今年も序盤から激戦が予想される大会となりそうだ。そんな大会の見所を紹介していきたい。

神戸国際大附、明石商、滝川第二が揃ったブロックに注目!

黒田 倭人(神戸国際大附)

 投打に能力が高い選手が揃う神戸国際大附加古川西宝塚東の勝者と対戦。神戸国際大附は制球力の高さ、度胸の強さがウリの黒田 倭人、スラッガー・猪田 和希の2人が中心のチームだ。またいつも素質の高い選手が出てくる土壌があるので、新戦力が県大会で活躍することにも期待したい。

 同ブロックにはこの夏準優勝明石商、そして滝川第二、さらに近年、上位に勝ち進むことが多い県立伊丹が入り熾烈なブロックとなっている。明石商播淡地区予選でブロック2位。前チームから経験していた右腕・奥西勇太がチームを引っ張る。部員も多く入り、戦力層は厚く、多くの実戦機会を積んで選手を伸ばしてきた。今年は経験が少ない選手が多いので、軸となる選手を見出していく大会になりそうだ。

 また隣の山で注目なのが、阪神地区で圧倒的な戦いを見せた関西学院と140キロ右腕・結城 彪擁する兵庫滝川のカード。こちらも初戦から見逃せない戦いだ。

 兵庫市川などがいるブロックを見ると、こちらも有力校が多い。兵庫市川は武庫荘総合と対戦。1年から経験を積んできた大型捕手・永良賢吾が攻守でチームを引っ張るパフォーマンスを見せていきたい。同ブロックでは右の強打者・翁田 大勢がチームを引っ張る西脇工と、県外の強豪校と練習試合を多く積み、着実に力をつけてきた飾磨の対戦も見逃せないだろう。さらに隣のブロックを見ると、須磨翔風神港学園姫路南と実力校が揃ったブロックはどの学校が抜け出してもおかしくない。

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[page_break:市立尼崎は序盤から厳しい相手 報徳学園は前評判通りの力を見せることができるか?]

市立尼崎は序盤から厳しい相手 報徳学園は前評判通りの力を見せることができるか?

小園 海斗(報徳学園)

 そして兵庫育英などがいるブロック。兵庫育英の初戦の相手は夏16強の兵庫商に決まった。また尼崎小田や元近鉄OBの羽田 耕一監督率いる三田学園にも注目したい。このブロックは、どの学校が抜けだしてもおかしくないぐらいの混戦ブロックだ。

 夏甲子園出場の市立尼崎がいるブロックも強豪校が多い。市立尼崎の初戦の相手は夏ベスト32高砂高砂には夏を経験している本多慧至がいる。130キロ前半の速球、スライダーを巧みに投げ分ける好右腕で、市立尼崎にとっては初戦からきつい戦いとなった。市立尼崎は、夏を経験している遊撃手・木森 陽太、正捕手・谷尻 尚紀が軸となりそう。投手では夏を経験している辻井 亮汰もカギになりそうだ。

 同ブロックには東洋大姫路がいる。夏を経験している本格派右腕・山内響、好打堅守の遊撃手・森田陽太と投打の軸がいる。地区予選の勝ち上がりを見るとまだ不安定だが、勝ち上がるごとに力をつけていきそうだ。なかなかきついブロックに入った。

 隣の山では、報徳学園が最注目。走攻守三拍子揃った大型遊撃手・小園海斗(1年)、強打の捕手・篠原翔太、また昨年のU-15代表を経験した神頭 勇介も秋は出てきており、前チームの守備型チームとは違い、今年は強力打線で勝負する。投手陣については昨年の経験者が少ないため、経験はまだまだ。そのため打ち勝ちながら、投手の経験値を高めていくことになるだろう。

 また同ブロックには津名や投球術が長けた本格派右腕・作元亮平擁する東播磨としぶとい戦いを見せる公立校がおり、この2チームが報徳学園の対抗馬となりそうだ。

(文=河嶋 宗一


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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