Column

國學院大學栃木高等学校(栃木)

2015.06.30

 栃木県栃木市、大平山の麓にある國學院大學栃木高等学校は、併設型の中高一貫校です。隣県から通学している生徒も多数おり、下校時の電車の待ち時間には最寄り駅の栃木駅前にある「國學院大學栃木学園教育センター」を、20時30分まで自習の場として利用できるそう。しかもその場所には教員も待機しており、きめ細かい指導を受けられるそう。
部活道も盛んで、ラグビー部や陸上部、バレーボール部、ハンドボール部、柔道部、なぎなた部、囲碁・将棋部など、多くの部活動が全国レベルで活動をしています。

 野球部はこれまで、甲子園に春3回、夏に1回出場。OBには、西武ライオンズや読売ジャイアンツ、横浜ベイスターズなどで活躍し、現在読売ジャイアンツのコーチをしている小関 竜也さんや、千葉ロッテマリーンズで活躍し、現在は米独立リーグでプレーを続けている渡辺 俊介投手も卒業生です。

 今年の春は県大会準優勝し、関東大会では準々決勝(試合レポート)に進出。栃木の王者にしてライバル、作新学院を倒して甲子園に行くため、常に勝つイメージをして練習しているという國學院栃木野球部を、副主将の直井 貴裕君に紹介していただきましょう!

チーム基本情報を紹介!

■ 国学院栃木高校の直井 貴裕君(学年:3年/役職:副主将)にお話をうかがいました!

Q. 部員は何人いますか?

 1年生が38人、2年生が32人、3年生が29人の合計99人です!

Q. 平日の練習時間は何時から何時までですか?

 16時から20時の4時間です!

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 学校とは別の場所に、専用グラウンドがあります!

スタンド付の立派な球場ですよね!

僕らの熱い夏 2015
第97回全国高等学校野球選手権大会
【ひとまとめ】2015年の全国各地の高校野球を占う!

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[page_break:今年のチームについて]

今年のチームについて

直井 貴裕副主将(國學院大學栃木高等学校)

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。

 「左右の二枚看板の投手が良いこと」「選手同士の仲が良く、試合中でもコミュニケーションが取れるところ」「パワーヒッター、アベレージヒッター、俊足とタレントがそろっているところ」の3つです!

Q. 投打において隙がない点が素晴らしいですね!では、夏に向けて、現在はどのようなことを課題として練習に取り組んでいますか?また、新チーム発足以来成長した点はどのようなところでしょうか?

 相手投手をただ打つだけではなくて、どの球種を打つかチームで共有していくことが課題です。また、春になって、打順が安定し連打が出るようになったことや、チーム全体として、試合の運び方が上手になったことが成長です!

Q. 打撃に関してしっかりとこだわっているようですね。その意識が連打につながったのでしょうね!では、春季大会を振り返って、収穫や課題はありましたか?

 収穫は、関東大会に出場して他県の強豪校と試合をし、県内では味わえないレベルの高い環境で野球ができたことと、チームとして勝ちパターンをつかむことができたことです。
逆に課題は、走塁の意識をさらに上げることです。そうすることによって、打てなくても点数を取れるようになり、常に相手投手にプレッシャーをかけ、崩していくことができるからです。

Q. 打撃に走塁が加わればさらに強いチームになりますね!ところで、試合前に行う精神統一はどのような目的でやっていますか?

 気持ちの高ぶりを抑え、リラックスさせるため。また、手をつないだりハイタッチをすることで、コミュニケーションをとるようにするためです。

Q. 試合前に毎回行うことで、いつも通りにプレーができるようになりますね。2000年以来の甲子園出場に向けて、チーム内で大事にしている考えはありますか?(2000年 第72回選抜高等学校野球大会

 個人の力だけではなく組織力を強みにして、常に作新学院に勝つイメージを持って練習をしています。投手力があるので、守備からリズムを作り、打撃につなげる意識で取り組んでいます。

Q. 守備のリズムが良いと試合の雰囲気が良くなりますね。では、この冬に取り組んだ練習が春になって実を結んだなと思う練習はありますか?

 打撃練習と走塁練習です。打撃練習は、毎日トレーニング系のメニューを少し減らし、バットを振る時間を増やしました。また、走塁練習は、伝統の機動力野球を進化させようと、二盗の練習を選手全員で研究してきました!

Q. 今までのお話からしても、攻撃力にかなり磨きをかけているようですね!では、野球部で結束があるなと感じたエピソードがあれば教えてください。

 新潟の日本海から夕陽に向かって全員で校歌を歌ったことです!

Q. なんとも青春なエピソードですね!夏を迎えるにあたって、どのような気持ちで練習をしていますか?

 投手力があり失点を予想できるので、打撃が鍵を握ってくると思います。それに加え足を絡めて好投手からも3、4点は奪えるようにしたいです。2、3点ビハインドの状況も出てくると思うので、それを跳ね返すだけの精神力と試合の流れをつかんでいきたいです!

Q. 走攻守が万全な状態に近づきつつあるようですね!では、このチームのキーマンを教えてください。

 金子 莉久渡邊 峻平矢口 隼大です。
金子は50m走5秒8の快速で、チームが誇る俊足強打のリードオフマンです。金子が塁に出て点数が取れない時はないくらい影響のある選手です!
渡邊は投打において、どちらの面も魅力のある選手です。投手として、もう一皮むけてくれれば確実に甲子園に行くことができると思います!
矢口に関しては、チームの主将であり、ムードメーカーです!大会での勝負強さは尋常ではありません。また、扇の要であり、矢口無くしては国学院栃木が国学院栃木ではないというくらい存在感のある選手です。

矢口君!覚えました。要チェックですね!それぞれに個性があり、魅力的なチームですね!ありがとうございました!

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[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 ここからは、主将の矢口 隼大君、服部 将也君にお話を伺います!

矢口 隼大主将(國學院大學栃木高等学校)

Q. 高校野球のどんなところが好きですか?

矢口 隼大(以下「矢口」):最後まで何が起こるかわからないところです!

服部 将也(以下「服部」):矢口と同じく、最後まで何が起こるかわからないところと、みんなで一つの試合を戦うという「団結」を感じられるところです!

Q. 一番好きな練習は何ですか?

矢口:打撃練習です!
服部:同じく、打撃練習です!

Q. やはり、力を入れている打撃練習ですね!では、キツいと感じる練習はありますか?

矢口:大平階段です!学校のすぐそばにある大平神社の階段でのトレーニングです。
服部:冬場の走り込みと、下肢トレーニングです。

服部 将也選手(國學院大學栃木高等学校)

Q. 大平神社の階段といえば、およそ1000段あるというところですね。歩くだけでも大変なのに…しかし下半身の強化は避けては通れない練習です。頑張りましょう!引退までにこの高校と対戦してみたいという高校はどこですか?

矢口:大阪桐蔭です!全国屈指の高校なので!
服部:敦賀気比です。いいピッチャーがいて、打線に破壊力があるからです!

Q. 一番好きな応援歌は何ですか?

矢口:読売ジャイアンツの矢野 謙次選手の応援歌です!
服部:「アフリカンシンフォニー」です!

Q. それでは最後に、野球をする上でモットーにしている、好きな言葉を教えてください!

矢口:「熱い野球」です!
服部:「できない理由を探すな!」

真っ向勝負ですね!ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

柄目 直人監督に質問!

Q. 新チームが始まってから、どのようにチームを作り上げてきたのでしょうか?

 常に自分たちで考え、何が必要か、どうすればいいかを自ら決断し、成長を遂げていったチームです。指導者を超えて野球を展開させていけるようなチームを目指しています。

万全の体制で夏を戦い抜いてください!ありがとうございました!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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