川越総合vs狭山経済
会心の試合運びの川越総合が２安打完封で快勝
昨年の秋季大会も、今春の大会もいずれも一時地区予選の１回戦で敗退。新チームでは、まだ公式戦の勝利がないという川越総合だったが、ほぼ会心と言ってもいい試合運びで快勝した。
投げては、左腕の小峰 大輝君が上手に打たせていく投球で2安打完封。しかも、三塁も踏ませないという内容の好投だった。先頭打者を出したのも、5回の四球での一度のみ。そこも、巧みに併殺で切って取るという危なげのないものだった。
川越総合は初回、先頭の古田 海吏君が右中間へ二塁打すると、2人三振の後、4番矢島 智也君の一打が失策を誘って先制点が入る。さらに７番江原 将大君もタイムリー打を放ってこの回2点を先取。川越総合としては、幸先のいいスタートとなった。
展開としては、追加点の欲しい川越総合だった4回、一気に試合を決めていった。
この回先頭の7番石川 童夢君が相手失策で二塁まで進むと、バント野選でチャンスを広げる。そして9番臼倉 アントニー・リン君が中前へタイムリー打して3点目。一死後、高橋 潤也君のバントが安打となって一二塁。ここで、3番島田 悠大君が右前へ2点タイムリー。さらに、続く矢島君も中前打するなどで、この回に5点が入るビッグイニングとした。
このリードもあって、小峰君も、心地よく投げ切ることが出来たという印象だった。就任2年目の荒木 良仁監督としては夏の大会初勝利となった。
川越総合は、かつての川越農が総合科となって現校名となり20年。2020年には、川越農からの歴史を継承して100周年を迎えるという歴史のある学校だ。川越地区は公立校も検討している、埼玉県内屈指の地区でもある。そんな中にまた一つ、頑張っているチームが現れたぞというアピールには十分な試合内容だった。
一方、同じ西部地区の狭山経済だが、この日は、結局攻守に見せどころのないまま7イニングを終えざるを得ないという状況になってしまった。
（文＝手束 仁）
全国各地の大会結果や試合レポートはここでチェック！
・夏の大会特集ページ
