実践学園vs都立多摩工
実践学園が投打で圧倒!5回コールド勝ち!
4番として活躍した小泉大輔(実践学園)
実践学園が、初回から試合を優位に進めた。二死から3番村上潤(3年)の中超え三塁打を打ち、4番小泉大輔(3年)の右超え適時二塁打で1点を先制する。2回表には一死二、三塁から9番前田丈一朗の2ランスクイズで2点を追加。そして3回表には打者11人の攻めで一挙9得点。5回表にも1点を入れて14安打13得点で圧倒した。
この結果に、沢里優監督は「練習試合ではあまり打てていないですし、今年は守備で盛り立てるチームだと思っています」と驚いた様子だったが、選手たちは一冬のトレーニングの成果が出たと考えている。4番を打ち、2本の三塁打を打った4番の小泉は「僕は自主練習でもしっかりと打撃練習を行って、1球1球を無駄にしないように心がけていました。それが打ち損じはなくなってきましたし、また各自で、ウエイトトレーニングと、タンパク質を多くとることを心掛けて、体を大きくしたのが大きかったと思います」
小泉は冬場から体重5キロ増。前チームから主力投手として投げ、今年は一塁手兼投手としてプレーする佐々木雄也も、体重5キロ増だ。肉ではなく、大豆を中心とした食事を心がけたことがパワーアップの要因になった。
投げては市川憧瑠、尾林幸汰、佐々木の3投手の継投リレーで完封。市川は190センチ76キロの長身右腕。角度ある速球が持ち味で、125キロ~130キロ前後だが、将来性はたっぷり。沢里監督は「下積みの中、伸びてきた投手です」と、登板機会が少ない中でも、実力を伸ばしてきた。今日の投球について「ストレートの走りは良かったですし、三振も5つ取れて良かったと思います」と手ごたえを感じていた。
3番手の佐々木も、130キロ~133キロの速球を投げ込んだが、コントロールを乱し、「打撃は右方向へ強い打球を打つことはできましたが、投球面は良くなかったです」と反省している様子だった。
実践学園はまだ登板していない投手が3人いるようで、投手陣の層は厚い。投打ともがっしりかみ合った実践学園。今後の試合へ向けてさらに投打ともに力を発揮できるか、注目していきたい。
(取材・写真=河嶋宗一)
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