150キロ超えが目標 世代No.1・前田悠伍が甲子園でのリベンジに燃える
前田悠伍(大阪桐蔭)
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第95回記念選抜高校野球大会の出場校が27日発表され、昨年秋の明治神宮大会で優勝を飾った大阪桐蔭(大阪)も選出された。チームを代表して、西谷監督とともに主将である前田 悠伍投手(2年)が心境を語った。
世代No.1の呼び声高い最速148キロ左腕は、今回の選出に「決まったことは嬉しいですが、1試合戦うことが決まっただけなので、自分たちの力を伸ばして、決勝まで勝ち残り、最終的には優勝できるレベルまで伸ばしたい」と一戦必勝の気持ちで挑むことを誓った。
そのために、前田自身は春先に向けて直球の向上をテーマに掲げている。
「150キロ以上投げることは目標ですが、1球だけ計測してアベレージが140キロ前半では、球速差が大きいので、どちらも上げられるようにしたいです」
具体的な取り組みも既に始めている。「センバツくらいまで(体重が)82キロくらいまで増量ができると思います」。身体を強くするために、ウエートトレーニングに着手。加えて「地面の力を使って、下半身から上半身、そして指先と力を伝えれば、球速もキレも自然と伸びると思います」とジャンプ系のトレーニングにも力を注いでいる。
夏までに「アベレージ140キロ後半」という具体的な目標数字を掲げたが、直球の向上は球速だけではない。「150キロを計測しても、打者はそれ以上に速く感じる。差し込まれるような感覚のあるストレートを目指しています」と球速以上の直球をイメージしている。
22年に続くセンバツ優勝へ。世代No.1として他校から厳しいマークにあうことは間違いない。ただ本人は、「(マークされるのは)分かっていますし、そういうチームが相手でも抑えないと負けるので、強い気持ちで臨んで、勝てる投球をしないといけない」と覚悟を決めている。
昨年夏は下関国際(山口)の前に敗れ、それ以来の甲子園のマウンドとなる。「(甲子園は)悔しさの印象が強いので、それを無くすためにも優勝しかない」。甲子園で作った借りを、甲子園で返す心づもりだ。