Column

富士北稜(山梨県)「初のシード校にふさわしいチームとなり、台風の目となる!」

2019.06.03

令和元年の下剋上を狙う新勢力


富士北稜の選手たち

■創立16年の新設校の野球部

 山梨県富士吉田市にある山梨県立富士北稜高等学校は、2004年に開校した創立16年と比較的新しい学校だ。校訓として「明日を拓き 未来を創る」を掲げ、自分らしく生きる道を切り拓くことで進路実現や、自己実現を目指している。

 そんな富士北稜の野球部は今春の県大会でベスト8に入り、シード権を獲得した。夏は新勢力として注目される富士北稜の夏への意気込みに迫った。

■明るさ、元気さ、必死さが持ち味!

 現在3年生は5名、2年生が6名、そして1年生14名の計25名で活動をする富士北稜。グラウンドはほかの部活動と併用として使用するため、ほぼ毎日全面使うことができない厳しい環境。だが、チームの持ち味である明るさ、元気さ、必死さの3つを武器に、目標である山梨県大会でベスト8以上に向かって日々鍛錬を積んでいる。

■バッティングに力を入れたオフシーズン

 新チーム結成当初のことについて羽田潤二主将は、「10人という少ないチームだったので、十人十色、十人の目標を一つに団結させ、明るく元気なチームを目指した」と語る。

 人数が少ないため普段の練習はもちろん、練習試合が大変だと羽田主将。だが10人という人数でも「工業大会で甲府工業に臆することなく勝てたのは印象的だった」と話す。また秋季県大会で東海大甲府に敗れたことで目標が見つかり、オフシーズンはバッティングに重きを置いて一人一人が考え、自ら積極的に練習に励んだ。

■無名から這い上がり、この夏は波乱を巻き起こす!

 現在は創立以来、初のシード校としてふさわしいチームでいられるように、日々練習を積み重ねる富士北稜。この快進撃を支えてきたのは、片山凌、一発が打てる宮下大空、そして力強いピッチングが持ち味の古西祐羽の3名だと羽田主将。なかでも安定したバッティングはチーム随一で、走・攻を得意とし、大事な場面で得点に結びつけられる片山選手に期待が寄せる。

 ほかにも髙根立翔や宮下選手にも夏の大会での活躍を期待する羽田主将は、夏へ向けての意気込みをこう話す。

 「令和元年の下克上。無名から這い上がり波乱を巻き起こします!」

[page_break:令和初の夏に、最高の夏を目指す!]

令和初の夏に、最高の夏を目指す!


左から、羽田潤二、片山凌、小山田彪、髙根立翔、宮下大空、中央が古西祐羽選手

 ここからは富士北稜でサードを守る髙根立翔選手とキャッチャーの宮下大空選手にお話を伺いました!

Q.夏へ向けて見つけた課題を教えてください。

髙根:試合終盤の集中力です。
宮下:同じく、終盤の集中力だと思います。

Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください

髙根:春季大会ベスト8を決めた山梨高校戦です。
宮下:春季大会、2回戦対富士河口湖高校戦での満塁ホームランです!

Q.応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!

髙根:全力プレーや一生懸命やる姿を見てほしいです!
宮下:バッティングを見てください!

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

髙根、宮下:チームワークです!

Q.この夏はこういう夏にしたい!というのを教えてください

髙根、宮下:令和初の夏を、最高の夏にします!

 髙根選手、宮下選手、ありがとうございました!

学校の歴史を塗り替えよう!

  ここからは富士北稜の山中昭平監督にお話を伺いました

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなチームを作り上げてきましたでしょうか。夏に向けてどんなチームを目指していますか?このチームの強みを教えてください。

 選手が主体的に動けるように、ヒントを与えて、自分たちで考えさせ、解決できるようなチームを作ってきました。

 夏に向けては、どのチームと当たっても自分たちがやってきた野球ができるようなチームを目指していきたいと思います。勢いに乗ったら強いことが、このチームの強みだと思います。逆を言えば弱みでもあるので、我慢強くできるようしていきたいと思います。

Q. 最後の夏に燃える3年生や部員たち皆様へのメッセージをお願いします。

 感謝の気持ちを忘れずに、ひとつひとつのプレーや仕草を大切にし、夏もベスト8に入り。また学校の歴史を塗り替えて欲しいと思います。
 やるべきことは、やってきたので、後は自信を持って戦ってください。

 山中監督、そして富士北稜野球部の皆さん、ありがとうございました!

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今年も大好評!
【僕らの熱い夏 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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