試合レポート

熊本工vs秀岳館

2012.04.07

熊本工vs秀岳館 | 高校野球ドットコム 

優勝した熊本工ナイン

熊本工が4季ぶり30回目の優勝

第130回九州地区高等学校野球熊本大会の決勝戦は、延長戦の末、伝統校・熊本工秀岳館に5-3で競り勝ち、4季ぶり30回目の優勝(出場は4季ぶり54回目)を決めた。

9回裏、秀岳館は2死二、三塁という土壇場から2番・平畑将志(3年)の内野安打で同点に追いつき、試合は振り出しに。しかし、さすがは伝統校。熊本工は、追いつかれた直後の延長10回に6番・松下凌磨(2年)の適時三塁打などで2点をもぎとり、粘る秀岳館を振り切った。
投げては、先発の増田凌也(3年)と山下滉太(2年)の両左腕が粘り強く投げ、随所で好プレーをみせた二塁手の山田真揮(3年)を中心にバックも無失策と投手陣をもり立てた。

試合後、熊本工林幸義監督が「ヒーローはいません。全員で勝ち取った優勝です」というように、決勝の三塁打を放った松下も「繋ごうという気持ちで打ちました」と力を込めた。

チームひとりひとりが束になって戦う姿は、まさに全員野球。昨秋の県大会では準々決勝で敗退したが、熊本の夏将軍ともいえる伝統校は、着実にたくましくなっている。

(文=編集部)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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