試合レポート

坂出商vs飯山

2012.03.22

坂出商vs飯山 | 高校野球ドットコム 

小松凌(坂出商)

坂出商業の大黒柱、小松凌(2年)が投打に渡り活躍

坂出商業が先制、中押し、後押しと効果的に加点する理想的な展開で逃げ切り勝ち。守ってはエース小松凌(2年)が再三のピンチを背負いながらも要所を占める粘投を披露。追いすがる飯山打線に最後まで主導権を渡さなかった。

1対1の同点で迎えた坂出商業は5回裏。3番・小松の左中間を破るタイムリー二塁打などで3点を追加。7回裏には6番・山本貴士(3年)と7番・川瀧裕矢(3年)の連続二塁打で2点。8回裏にも1点を加え、試合を決定づけた。

飯山打線は序盤、外角へのストレートとスライダーのコンビネーションで組み立てる小松の投球に翻弄されたが、中盤からようやく当たりが出始めて好機を演出。8回裏も2死満塁と責め立てたが、あと一本が出ず大量点には結びつかなかった。

試合後、坂出商業の宮武正義監督は「初戦なのでこんなものかと。もつれることは予想していたが、チャンスがあった序盤にもう少し何とかして欲しかった」と今ひとつの表情。ただ、エースの小松については「普段通りの投球は出来ていたと思う。よく粘って投げてくれた」と一応の及第点を与えた。

昨秋の新チーム以降、全15人のメンバーで総合的なレベルアップを図ってきた伝統校。今春、奇しくも現メンバー数と同じ15人の1年生が加入するという。
部員不足のハンデを背負いながら掴んだ今年初の公式戦一勝。投打の大黒柱、小松を中心に堅守で凌ぐ野球は、夏に向けまだまだ厚みが増しそうだ。

(文=和田雅幸)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.18

【春季関東大会】白鴎大足利・昆野が最速152キロを計測!前橋商の剛腕・清水はまさかの5失点…。チームもコールド負け!

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?