試合レポート

立命館宇治vs福知山成美

2009.10.03

2009年10月04日 わかさスタジアム京都

立命館宇治vs福知山成美

2009年秋の大会 京都府 春季府大会2次戦 決勝

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試合シーン(福知山成美)

14安打の猛攻で、立命館宇治が6年ぶり3度目の優勝

立命館宇治が右オーバースローの2年⑫岩見晋悟、 福知山成美 が1年生サウスポー⑪津田響の先発で始まった決勝戦は、初回・ともに2アウトから得点をあげます。
1回表、 福知山成美 が3番・桑原のライト前ヒットと盗塁。4番・奥田の四球で2アウト1・2塁のチャンスを作り、5番・谷口がレフト前にタイムリー。まず 福知山成美 が、1点を先制します。
その裏、立命館宇治も3番・西川のレフト前ヒットを皮切りに、4番・古川がライト前ヒットで続き、5番小ザキが、レフトオーバーのタイムリー2ベース。2対1と逆転に成功した立命館宇治は、四球と内野安打で2アウト満塁としたあと、さらに内野のエラーで1点を追加して、3対1とリードを広げます。

2回に入っても、先発両投手の制球は定まりません。福知山成美が押し出しの四球で1点差に詰め寄れば、立命館宇治も、四球とワイルドピッチで出塁したランナーを1年の4番・古川が、右中間にタイムリー2ベース。4対2と引き離します。

しかし3回表、 福知山成美 は5番・谷口が2打席連続ヒットで出塁し、6番・細田が四球を選び、ノーアウト1・2塁として、7番・工藤がレフト前タイムリー。

4対3と再び、1点差に迫ります。
ここで流れを変えたのは、投手交代でした。 福知山成美 打線に5本のヒットを打たれ、4つの四死球を与えて3点を失い降板した先発⑫岩見に代わり、2番手としてマウンドに上がった立命館宇治の1年生エース川部が、6-4-3のダブルプレーでピンチを切り抜け、1点のリードを守ります。

福知山成美 も、3回裏から2年の⑩小林を2番手ピッチャーとしてマウンドに送りますが4回裏、1番・土肥がレフトオーバーの2ベース。2番・服部の送りバントを⑩小林がエラーし、ノーアウト1・3塁から3番・西川がショートへタイムリー内野安打。その後、ワイルドピッチや四球などで2アウト満塁となりますが、7番・田口がライト前タイムリー。2番手ピッチャーを先に打ち崩した立命館宇治が、6対3とリードを広げます。

一方、立命館宇治の2番手・1年生エースの川部は、打たせて取るピッチングで四球は1つだけ。 福知山成美 打線に的を絞らせず、失点を与えません。
このエースの力投に打線が応えます。8回裏2アウトから 福知山成美 の3番手・1年の⑫山田を攻め、四球で出塁した4番・古川とライト前ヒットと盗塁の6番岩本を2・3塁において、7番・田口がセンター前にダメ押しの2点タイムリー。

結局、 福知山成美 の3人のピッチャーから14安打を放ち、3回からリリーフした1年生エース①川部が、ヒット4本・3三振の無失点に抑える好投をみせた立命館宇治が、秋の京都府大会で6年ぶり3度目の優勝を果たしました。

優勝した立命館宇治と準優勝の 福知山成美 は、10月17日から滋賀県大津市の皇子山球場で開かれる近畿大会に出場し、来年春の選抜甲子園を目指します。

(文=田村正浩)  

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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