News

田中将大直接指導企画「マー君ラボ」がスタート!中学生6投手へ丁寧な指導!

2022.12.07

田中将大直接指導企画「マー君ラボ」がスタート!中学生6投手へ丁寧な指導! | 高校野球ドットコム
中学生を相手に熱弁する田中将大投手

 12月4日、楽天・田中 将大投手(駒大苫小牧出身)が「マー君ラボ supported by ミズノ」を都内で開催した。ミズノブランドアンバサダーの田中とミズノによる投手向け直接指導企画で、対象は田中自らが選考した中学3年生の投手6名が参加した。

 田中は、以前から野球教室を行うなど、社会的貢献を果たしてきた。その中で野球教室とは違った角度で、指導を行いたいと考えていた。

 「野球教室はとても大事なイベントです。ただ、時間が限られていて、多くの子どもたちに教えることは限られるので、指導内容を全般的なものとなって、1人1人にフォーカスを当てた指導は難しいです。今回はこのような人数となりますが、1人1人に細かく指導するものもやってみたいと思いました」と今回のイベント発案の経緯を語る。

 今回のイベントに集まった6名は田中のもとで学びたいと強い気持ちを持った選手たち。イベント前は、とても緊張した面持ちだった。

 田中が練習場に現れ、開講式を行った後、キャッチボールを行った。キャッチボールからでも、気になったところがあれば、指導を行った。その後、2人1組となってブルペン投球。田中の指導は「自分はこういう考えだけれど、その中で選手が参考になるものがあれば」と語るように、必ず選手たちにどういう意識で投げているのか、課題を質問をして投球をチェックしていた。気づいたことがあれば、話をして、指導を行い、良い動作ができて、なおかつコントロールされた投球があれば、「ナイスボール!」「いいね!」と前向きな声掛けを行っていた。

田中将大直接指導企画「マー君ラボ」がスタート!中学生6投手へ丁寧な指導! | 高校野球ドットコム
田中将大投手と三井津希偉投手

 それぞれのグループに割り当てられた投球練習は15分間。その中でも、できるだけ選手にヒントを与えていた田中は「指導は難しい!」と発しながらも、必死に選手1人1人と向き合っていた。

 参加者の投球練習が終わると、質疑応答。30分以上の時間が設けられ、選手たちは緊張しながらも、投球、メンタル面、トレーニング面について質問をぶつけていった。田中はじっくりと言葉を選びながら回答し、参加者のために尽くそうとする様子が伝わった。

 質疑応答が終わると修了式。6選手は田中から修了証書を贈呈され、記念撮影が行われた。この日、130キロ中盤の速球を投げ込み、田中を驚かせた左腕・村上凱也投手(三河安城シニア)は、「田中投手から学んだことをしっかりと高校で生かしていきたいです」と意気込んだ。

 田中は「とにかく僕にとっても良い時間でしたし、限られた時間の中でうまく伝えることを考えました。彼らが野球を続けていく上で、僕が話した言葉が、何かきっかけになればと思っています。そして第2回、第3回と続けていく時はもっとやり方を改善できればと思います」と話した。

 中学生たちのために色々尽くした田中の姿を見た人は、もっと続けてほしいと思ったに違いない。

(取材=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.20

【秋田】横手清陵と本荘が8強入り、夏のシード獲得<春季大会>

2024.05.21

いまも3人が現役で奮闘中! 200勝達成したダルビッシュの同期生

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?