秋季四国大会準決勝進出4校 前日公式練習で意気高める!
ノック前にラグビー・ハカのようにグラブを構える高知中央
10月26日(土)の1回戦・翌27日(日)の準々決勝を通じ参加12校から精鋭4校まで絞られた「令和元年度(第72回)秋季四国地区高等学校野球大会」。来年3月開催の「第92回全国選抜高等学校野球大会」出場への大一番となる11月2日(土)・翌3日(日・祝)の準決勝・決勝戦を前に、各校90分間ずつの大会公式練習が試合会場となる徳島県鳴門市のオロナミンC球場で行われ、参加4校が意気を高めた。
10時から始まった公式練習で最初に姿を現したのは英明(香川県3位)、済美(愛媛県1位)の甲子園経験校を2日連続で下した岡豊。練習では相手校に対する探究が目に付いた2試合同様、ケースノックで状況を作り出しながら攻守を確認する場面が目立った。
続いては初戦の準々決勝で川島(徳島県2位)快勝した新田(愛媛県3位)に競り勝った尽誠学園が練習。練習では終始チームの一体感を強調しながらノックを中心に汗を流した。
3校目からは高知県予選準決勝の再戦となる2校が続けて登場。1回戦では愛媛小松(愛媛県2位)、準々決勝でも徳島北(徳島県1位)に7点差で勝ちあったが明徳義塾は様式美さえ感じるノックの後は前回、10対11で敗れた高知中央対策を匂わせる積極的な走塁を絡めながらのケースバッティングが中心。
一方、初戦の準々決勝では大手前高松(香川県2位)を破った城東(徳島県3位)を打力で圧倒した高知中央は、球場のコンディションを確認するノック後、紅白戦形式や4校中唯一ピッチングマシンを持ち込んでのバッティングに多くの時間を割いていた。
なお、各校監督のコメントと、オロナミンC球場で開催される準決勝・決勝戦の詳しい日程・カードは以下の通りとなっている。
<各校監督コメント>
岡豊:中川 明彦監督
尽誠学園打線の映像は見て特長の確認はしています。あとは自分たちがどう考えてプレーするか。戦力的に強いところと戦うのは慣れているので、受けて立たずいきます。
尽誠学園:西村 太監督
(香川県大会9番の菊地 柚<2年主将・二塁手>の1番器用について)本来は9番だが、県大会では彼が窮地を救ってくれたし相手投手から見たら打ち取りにくいと思う。明日は総力戦で行きます。
明徳義塾:馬淵 史郎監督
MLBワールドシリーズではワシントン・ナショナルズがワイルドカードから世界一。東都大学2部秋季リーグでも(母校の)拓殖大が第1週・東京農業大に勝ち点を落としてから優勝。高知県予選3位校のウチもそうありたい。思い切りやるだけですよ。
高知中央:重兼 知之監督
明徳義塾であってもこれまでと同様に相手の1人1人に向き合うことは変わらない。ただ、平常心の中でセンバツをつかむ気持ちでいってほしい。私も生徒と一緒に楽しみたいです。
取材=寺下友徳
■準決勝に登場するチームの選手名鑑一覧
高知中央
岡豊
明徳義塾
尽誠学園
■四国地区大会
大会日程・結果
トーナメント表
■レポート一覧
◇11月2日の試合予定
*岡豊は10年ぶり2度目の準決勝。決勝戦進出・優勝すればいずれも初
*尽誠学園は11年ぶり8度目の準決勝。決勝戦進出すれば18年ぶり7度目・優勝すれば18年ぶり4回目
*明徳義塾は2年ぶり23度目の準決勝。決勝戦進出すれば2年ぶり15度目・優勝すれば2年ぶり10回目
*高知中央は初の準決勝。決勝戦進出・優勝すればいずれも初
◇11月3日の試合予定