高橋周平、村中恭兵、渡辺諒…現役東海大甲府OBは全員「ドラ1」
2月1日に国内外でプロ野球12球団の春季キャンプが始まった。今年も日本一に向けてチームづくりを行っていくことになる。なかでも注目を集めているのが、中日ドラゴンズだ。
ドラフト1位の根尾昂(大阪桐蔭高校)は軽度の肉ばなれを発症し二軍スタートとなってしまったが、毎日のように多くの報道陣が詰めかけている。また、移籍2年目を迎え背番号が「18」となった松坂大輔の人気も健在。新旧甲子園のヒーローが話題の中心となっている。そんな中日の主将に今季から就任したのが、プロ入り8年目を迎える高橋周平である。
現役OBは村中恭兵、渡辺諒、高橋周平
高校時代の高橋周平
高橋は2011年ドラフト1位で東海大甲府高校から中日へ入団。ルーキーイヤーから41試合に出場し大きな期待をかけられていた。しかし、その後は故障もありレギュラーに定着できなかったが、昨シーズン初めて規定打席に到達。同時に2桁本塁打も記録し、中心選手に成長している。
その高橋の母校である東海大甲府高校は、同じ東海大系列の東海大相模高校と比べると影が薄い。東海大相模高のOBには原辰徳(巨人監督)、菅野智之(巨人)、田中広輔(広島)らが名を連ねるが、東海大甲府高OBでここまでの実績者は不在。
現役だと高橋の他に村中恭兵(ヤクルト)と渡辺諒(日本ハム)が東海大甲府高校のOBだが、確固たる成績を残しているとは言い難い。村中は2度の2ケタ勝利があったものの、近年は低迷。今年は勝負の年になる。一方の渡辺は二塁のレギュラー候補ではある。しかし、現時点でポジションを確約されているわけではない。このキャンプ、オープン戦でのアピールが必要だ。
そんななか、高橋は主将に任命されチームを引っ張っていく立場となった。2年連続での規定打席到達はもちろん、チーム全員をひとつに纏めていくことが求められている。
ドラフト時を振り返ると村中は2005年、渡辺は2013年の1巡目指名だ。そう、高橋を含めて現役の東海大甲府高校OBは全員が「ドラ1」なのだ。ドラフト時に金の卵だった3人がプロの世界でそろって好成績を残すことに期待がかかる。
(記事=勝田聡)