坂本、浜地、山下…数珠繋ぎのように好投手を輩出する福岡大大濠OB・現役から注目すべき5投手は?
昨秋は九州大会準優勝を果たし、センバツ出場が有力視さてている福岡の強豪・福岡大大濠。投手の育成に定評があり、今年は山下舜平大がオリックスに1位指名を受けた。そして昨年は山下だけでなくOBを含めた福岡大大濠の投手たちの躍進が著しかった。そこで今回は今最も注目すべき同校OB、在学中の5名の投手を紹介する。
「九州四天王」の濱地にセンバツ8強の三浦など
左から濱地 真澄、山下 舜平大、坂本 裕哉
・坂本 裕哉(玄洋中-福岡大大濠-立命館大-横浜DeNA)2019年ドラフト2位
・濱地 真澄(元岡中-福岡大大濠-阪神)2016年ドラフト4位
・三浦 銀二(筑紫丘中-福岡大大濠-法政大)2021年度主将
・山下 舜平大(三宅中-福岡大大濠-オリックス)2020年ドラフト1位
・毛利 海大(鷹羽ボーイズ-福岡大大濠)ボーイズ日本代表
坂本 裕哉は甲子園出場経験はなく、高校卒業後は立命館大に進学する。2年春にリーグ戦デビューを果たし、4年春には全日本大学野球選手権出場を果たした。リーグ戦通算11勝を記録し2019年のドラフトで横浜DeNAに2位指名を受けた。昨シーズンはルーキーイヤーで10試合に登板し4勝をマーク。即戦力左腕として期待に応える働きを見せた。
2016年ドラフトで阪神に4位指名を濱地 真澄は中学時代、福岡選抜チームで第8回15U全国KB野球秋季大会に出場。高校に入ってからは2年秋からエースとなり、3年春には九州大会優勝を果たした。都城の山本 由伸(現オリックス)、九産大九産の梅野 雄吾(現ヤクルト)、れいめいの太田龍(現巨人)と並び「九州四天王」と評された。プロ入り後、2019年には21試合登板を果たした。さらなる飛躍が期待される。
そして今年の大学生ドラフト候補として名乗りを挙げているのが三浦 銀二だ。自身も選出された福岡選抜OBである現阪神の浜地 真澄に憧れて同校に入学すると、高校時代は明治神宮大会4強、センバツ8強と全国の舞台で躍動。女房役の古賀 悠斗(現中央大)とともにU18日本代表にも選出された。進学した法政大では1年春から主戦として登板し、3年秋終了時点で8勝をマークしている。そして大学ラストイヤーの今年は主将に就任しチームを牽引する。
同校では浜地以来となる高卒プロとなった山下 舜平大は少年野球チームの筑紫丘ファイターズの先輩である三浦の後を追って福岡大大濠の門を叩いた。189センチ93キロと恵まれた体格から最速153キロの直球と縦に大きく割れるパワーカーブが武器の本格派右腕だ。昨夏甲子園で行われた合同練習会では参加者で唯一150キロを計測し剛腕ぶりを発揮した。プロの舞台では160キロ超えが期待されている。
そして現役からは山下の背番号1を継承した左腕・毛利 海大を紹介する。中学生の頃は鷹羽ボーイズでプレーし3年時にはボーイズ日本代表に選出され世界大会を経験。昨秋九州大会では試合に2試合に登板し、18回を23奪三振1失点の好投で準優勝へ牽引。センバツ出場を大きく手繰り寄せた。
さらには今年は最速149キロ右腕で打者としても高校通算21本塁打を放っている山城 航太郎が三浦がいる法政大に進学する予定となっている。
数珠つなぎのように毎年好投手を輩出している福岡大大濠の投手たち。昨年の山下や毛利らの活躍はこれからも良き伝統を継承していく上で頼もしい存在だろう。
関連記事
◆【写真】九州四天王・濱地 真澄(福岡大大濠)の投球フォーム
◆三浦銀二(法大)にとって黄金パターンの兆し!過去5年で東京六大学投手主将は全員プロ入り!
◆ドラ1・山下舜平大を筆頭にOB含め福岡大大濠が熱い!