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狙え!「坊っちゃんスタジアムで黄金週間(ゴールデン・ウィーク)」春季愛媛県大会の見どころ!

2019.03.21

 3月21日(木・祝)に東予地区予選は21校20チーム(連合は西条農・今治北大三島)、中予地区予選は19校18チーム(連合は上浮穴・済美平成)、南予地区予選は16校13チーム(連合は津島・南宇和・三間・三瓶)が参加し同時開幕。

 3日間の同予選で東予6・中予6・南予4の16チームに絞られ、3月30日(土)・31日(日)・4月2日(火)・3日(水)の4日間で頂点を決める「2019年度春季四国地区高等学校野球愛媛県大会」。

 今回は3月2日(土)の組み合わせ抽選会の結果を反映し、7月開催予定の第101回全国高等学校野球選手権愛媛大会への流れを含め、地区予選別に大会を展望していきたい。

今治西と小松、早くも激突か?

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村上 滉典(今治西)

 今大会の優勝校は、センバツ出場・松山聖陵との代表校順位決定戦を経て5月3日(金・祝)から3日間、地元・愛媛県松山市の[stadium]坊っちゃんスタジアム[/stadium]で行われる「第72回春季四国地区高等学校野球大会」に出場すると同時に、春季四国大会までの県大会・四国大会・センバツの勝利ポイント合計で決まる「第101回全国高等学校野球選手権愛媛大会」のシード4校決定にも大きな影響を与える。

 ちなみに現在のポイント順位はセンバツ出場で6ポイントが付与され13.5ポイント(0.5ポイントは秋季大会3位決定戦の勝利によるもの)の松山聖陵を筆頭に6ポイントの帝京第五、5ポイントの聖カタリナ学園、4ポイントの今治西が追う展開。すでに松山聖陵の第4シード以上が確定しているため、残る3枠を56校(51チーム)が争う形となった。

 まず東予地区から情勢を追ってみると、注目は愛媛小松と土居の勝者が今治西と対戦するAブロックが注目。今治西は最速140キロ左腕&50メートル走5秒8の村上 滉典(3年・左投左打・171センチ63キロ・西条市立東予東中出身)と澤田 和希(3年・右投右打・176センチ73キロ・南国ヤングマリナーズ出身)の左右両輪の踏ん張りがキーだ。

 また、Dブロックの西条は、最速140キロ右腕・真鍋 魁(3年・右投右打・176センチ66キロ・西条市立西条北中)の状態が上がらないのが心配事。丹原新居浜東の勝者という決して簡単ではない相手にいかなる戦いを志向するか注目したい。また、川之江対愛媛三島が初戦で当たるEブロックも混戦模様である。

[page_break:南予地区の「特別な一戦」]

南予地区の「特別な一戦」

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帝京第五・伊吹聖矢

 中予地区では松山工新田松山中央が入ったFブロックや、昨秋四国大会出場の聖カタリナ学園と愛媛北条が同居したDブロック、松山東松山北が名を連ねるAブロックなどに混戦の香りが漂う。

 昨秋はケガに泣かされた俊足巧打・大判 球太(新田3年・右翼手・176センチ72キロ・右投左打・新居浜リトルシニア出身)の復活度合いや、松山城南らと同じくCブロックに入った内子の試合運び、そして近年にない大型バッテリーで挑むEブロック・松山商の動向にも注視が必要だ。

 そして南予地区の注目はDブロックの昨秋愛媛王者・帝京第五。部長だった髙谷 学氏を監督として臨む今大会で昨秋のような勝負強さが発揮できるか。主将・豊留 輝将(3年・三塁手・169センチ70キロ・右投右打・東淀川ブラックジャガーズ<大阪・軟式>出身)をはじめとする選手たちの結束が勝敗のかぎとなる。

 また、Bブロックの宇和島東は、昨秋とは多少布陣を変えて挑む構え。さらにCブロック、八幡浜への挑戦権をかけて戦う愛媛吉田と野村の1回戦は、様々な地域の想いも心に秘めて闘う特別な一戦だ。

あわせて読みたい!
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野村(愛媛県)「全員がホームランを打てる打線を目指して!地元に恩返しができる夏に!」

(文=寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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