Column

ブラバン応援合戦!今夏のトレンドは?今年のテーマは「ライブ感」!!

2016.07.30


一体感を生むライブ感が肝!

 各地で夏の大会が盛り上がりを見せる中、スタンドの応援団、ブラスバンドの力もますます重要となってくる季節だ。高校野球観戦の楽しみのひとつとなっているファンも多いだろう。
 昨夏に引き続き、曲目はスタンダードなものを取り上げる傾向が高いが、また最近は「ライブ感」を重視しているところが増えてきたようだ!

アレンジで疾走感倍増!エンドレス紅

 応援曲として人気の高い「紅」。老若男女が知っているし演奏もしやすいしノリやすいし言うことなし。誰もが知っている演奏なのだが最近少し変化がみられている。原曲のような疾走感が出始めているのだ。日大豊山などがその代表格。

 通常、(Aメロ+Bメロと)サビを演奏した後「かっ飛ばせー」などの声でブレイクが入り演奏が止まる。だが新しい「紅」は、そのブレイクを入れない。
原曲はスローなバラードで入り、その後アップテンポな曲調に入る。そしてAメロ、Bメロを2度繰り返すのだが、その間に流れるギターのフレーズを、声と演奏で再現。サビを演奏した後にその部分を挿入し、またスムーズにAメロ、あるいはサビにつなげるのだ。こうすることで、演奏が途切れることなく謎の疾走感が生まれていく。

新たなヒット曲は出てくるか?ポイントは「お馴染み」感

 新曲は、曲がカッコいいのはもちろん、あまりなじみのない曲でも「あの強豪校が使っていた!」となると一気に広まる。「See off」等は完全にそのケースの一つだろう。だがやはり、聞きなじみがあるというのは大きなポイントの一つでもある。その観点からすると、お馴染みのモンスターストライクのテーマなどは栃木の強豪・作新学院が使っていたので、また今後増えてきそうな予感がある。

 聞きなじみのある曲と言えば、「ふたりはプリキュア」のOPも実は根強い人気がある。(ちなみに、キュアップラパパでお馴染みの新シリーズの登場をひそかに期待している方もいるのでは?)
可愛い系のアニソンやアイドルの曲は「ラッキーボーイ」系や「何をやってくるかわからない」系の選手のテーマとして使うと不気味さが増すというのは覚えておいていい。

 ブラバンの醍醐味は、味方を応援するとともに、相手チームを時に威嚇し、時に脱力させ、そしてなにより球場を味方につけるところにある。そんなところから、一体感を生み出す「ライブ感」を重視してくる流れが生まれてきたのではないだろう。

 さあ、8月7日からは甲子園も開幕する。選手の活躍はもちろん、ブラバンの活躍にも注目するために球場に足を運んでみてはいかがだろうか?

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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