Column

香川県藤井高等学校 「困っている人がいたら私がすぐに気付けるように」

2016.07.04


 1924年に創立され、90年余りの歴史を持つ藤井高等学校。普通科と商業科を併設し、そしてボランティアや地域ふれあい事業にも取り組み、校外でも活躍の場を広げている学校です。

 そんな藤井高校が創立された49年後の1973年に、野球部は創部されました。『不撓不屈』を掲げ、ナンバーワンを目指す藤井高校は、2015年の春季大会にて、ベスト8の成績を収め、夏に向け好スタートを切りました。しかし、準々決勝で敗れた相手に、の2回戦で再び相まみえるも白星を挙げることが出来ず、その悔しさを引きずるかのように、新チームで挑んだ秋季大会も1回戦で敗退。

 しかし、『不撓不屈』を掲げる藤井高校は、困難にも挫けずに、寒い冬の時期の練習に取り組んだ結果、今春の大会では、ベスト16。努力の結果が、試合の結果として現れた春の大会となりました。そんな、『不撓不屈』の精神を持ちナンバーワンを目指す28名の選手を支える3名のマネージャーにお話を伺いました!

藤井高校のマネージャーを紹介!

山地 美貴子さん(香川県藤井高等学校)

「部員との仲の良さは他の高校にも負けていない藤井ならではの良さです!」
と語る3年生の中川 理紗子さん、麓 咲帆さん、そして2年生の山地 美貴子さんの3名のマネージャー。

 ボール渡しや間食の準備など、練習メニューの補佐から選手の食事までも取り組む藤井高校のマネージャーは、
「少しでもみんなの役に立てるように、困っている人がいたらすぐに気づけるように心掛けています!」
とサポートをただ行うだけではなく、常に周りを見て選手を支えていることが伺えます。

 マネージャーのやりがいは?と尋ねると、
「いつもありがとう、と感謝の言葉を言われた時です」との答えが。感謝の言葉がさらに頑張ろうと思えるやりがいに繋がっているようです。

 そんな部員との仲が良いという藤井高校野球部の選手達にマネージャーの方々から、メッセージをいただきました。
「今まで頑張ってきたことを出し切ってほしいです!」

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[page_break:もっともっと声が聞きたいマネージャーの声!]

もっともっと声が聞きたいマネージャーの声!

 そして、ここからは3年生の麓 咲帆さんに更にお話を伺いました!

 人の役に立つことがしたいと思ったことがきっかけでマネージャーになり、選手にも他のマネージャーにも頼られるマネージャーになりたいと語る麓さん。

 スコアを覚えるのが大変だったり、部員が困っている時に気が付けなかったことがっあたときは挫折しかけたこともありましたが、「いつもありがとう!」と言ってくれる選手の言葉を力に、壁にぶつかっても乗り越えることが出来たようです。

左から中川 理紗子さん、麓 咲帆さん(香川県藤井高等学校)

 そして、「人が困っている時に、すぐに気が付けるようになった」と、これまでのマネージャー生活を通じ、マネージャーとしての素質だけでなく、人間として大切なことを手にしたようです。

 そして最後に、藤井高校野球部の選手達に、チームにとって3名のマネージャーの方はどんな存在かを尋ねてみると、
「毎日、ご飯を作ってくれたおかげで、僕らは体を大きくできたのですごく感謝しています。練習試合でも道具を出したり、お守りを作ってくれたり、いつも様々なことを優先してやってくれてありがとう。夏に向けて、チームで一つになって、勝てるように頑張ろう!」

 選手の人数とマネージャーの人数は同じではない中で、どのようにしたら選手全員に対して、最高の練習環境や精神面を作りあげることができるか。その答えが、藤井高校のマネージャーの方が常に気を遣う「小さなことでも周りの人が困っている事に気が付くこと」で、マネージャーの人数以上の力を発揮する事が伺えるお話でした!選手とマネージャーの仲の良さ、そして『不撓不屈』の精神でこれからの夏の大会で香川のナンバーワン、更に全国のナンバーワンに輝いてほしいです!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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