試合レポート

横浜vs平塚江南

2022.07.17

横浜、6点リードでノーゲームも投打で強さを魅せる!プロ投手の弟も好投

横浜vs平塚江南 | 高校野球ドットコム
先発・鈴木楓太投手(横浜)

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 7月第2週に入り、全国各地で雨天順延、ノーゲーム、継続試合が相次いでいる。第104回全国高校野球選手権神奈川大会の横浜vs平塚江南の3回戦は無情にもノーゲームとなってしまった。

 しかし、わずか2回裏までの短いイニングでも名門校らしい強さは見せてくれた。

 先発・鈴木 楓汰投手(2年)はロッテ・鈴木 昭汰投手の弟で中学時代から評判の好投手。2回で被安打2を浴びたものの、素質の高さが感じられた。目についたのは投球フォームで、左足を勢いよく足を上げていき、右足の膝を適度に伸ばしてバランスよく立つ。勢いよく左足を踏み込んでいき、しっかりとトップを作り、リリースに入るまでの流れが実に綺麗で、兄と同じくセンスが感じられる。

 回転数の高い直球はコマンド力が高く、さらにスライダーの切れ味も鋭い。もう少し長いイニングを見たかった。2年生の段階で、このレベルだと、今後にかなり期待が持てる。故
障なく順調にいけば、今秋には県内トップレベルの投手として注目される可能性がある。この試合ではベンチスタートだった2年生エースの杉山 遙希投手の体格には驚かされた。ストイックに自分と向き合って体を作ってきたのが伺えた。実戦でどんな球を投げるのか、楽しみである。

 1回裏、幻のホームランとなってしまったが、2点を先制した直後に大坂 啓斗外野手(3年)が放った2ランも見事だった。トップに入ってからインパクトに入るまで無駄のないレベルスイングを実現しており、これほど技術力が高い打者が6番と、横浜の野手陣の層の厚さが伺えた。今年の横浜はしっかりとレベルスイングができていて、さらに内野手、外野手も無駄のない送球を実践できている選手が多い。日頃から泥臭く、スキルアップしてきたのが伺えた。

 仕切り直しとなったが、万全の状態で再度、3回戦に臨んでいきたい。



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大坂啓斗(横浜)の本塁打もノーゲームにより幻に

横浜スタメン

1番遊撃手・緒方 漣(2年)
2番三塁手・板倉 寛多(3年)
3番捕手・玉城 陽希(3年)
4番中堅手・萩 宗久(2年)
5番右翼手・岸本 一心(3年)
6番左翼手・大坂 啓斗(3年)
7番一塁手・小森 拓人(1年)
8番二塁手・峯 大翔(1年)
9番投手・鈴木 楓汰(2年)

(取材=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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