試合レポート

天理vs橿原

2020.09.21

天理が序盤の猛攻で7回コールド!達は7回11奪三振の好投

天理vs橿原 | 高校野球ドットコム
7回11奪三振無失点の好投を見せた達孝太(天理)

 昨秋の近畿王者・天理が序盤から大量得点を重ねて7回コールド勝ちを収めた。

 天理は1回表、無死一、二塁から3番・内山陽斗(2年)の右前適時打で1点を先制。さらに4番・瀨千皓(2年)の右越え2点適時二塁打と相手のバッテリーミスで追加点を挙げ、初回から4点を奪った。

 続く2回表にも内山と瀨の適時打などで3点を追加。3回表には1番・杉下海生(2年)にも適時打が飛び出し、早くも大量リードを奪った。

 天理の先発は身長193㎝右腕の達孝太(2年)。「調子が上がってこなかったので、理想とは違いますけど、入りは慎重にいきました」と序盤は思うような投球ができず、3回には守りのミスも絡んで無死満塁のピンチを招いてしまう。

 しかし、ここから達が実力を発揮する。「3個三振を取るぞという気持ちでした」と2番・田中心温(2年)と3番・岩田結希(2年)を連続三振に切って取る。4番の杉浦匠(2年)も二塁ゴロに打ち取ってピンチを凌ぐと、「3,4回くらいから調子が戻ってきた」と4回以降は1安打しか許さず、毎回の11奪三振で無失点の好投を見せた。

 甲子園交流試合後の練習試合で最速を145キロに更新した達。この日も4回以降はストレートが走っており、高めのボールで空振りを奪う場面が目立った。対戦した打者からは「球速以上にスピードを感じる」と言われることが多いようで、橿原の各打者も変化球に狙いを定めている印象を受けた。それだけ相手打者は達のストレートを脅威に感じているようだ。

 「彼がしっかり投げてくれば、ゲームは作れる」と中村良二監督は達が秋のキーマンになると睨んでいる。エースが各試合でしっかりと実力が発揮できれば、2年連続のセンバツも見えてくるはずだ。

(記事=馬場 遼

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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