都立芦花vs帝京八王子
選手15人の都立芦花が大逆転劇!3点差をひっくり返し、4回戦進出!
とてつもない打撃戦となった。死力を尽くした都立芦花(ろか)と帝京八王子の試合は最初から最後までシーソーゲームとなった。
まず流れをつかんだのは最初に流れを掴んだのは都立芦花は1回裏、一死一塁から3番渡邉竜一朗(3年)の適時三塁打で先制。さらに二死三塁から5番阿部充宏(3年)の右前適時打で2対0。さらに、3回裏には5番阿部の適時打で幸先よく3点目を入れる。
3回まで都立芦花の先発・岸田源太(3年)は無失点に抑える投球。179センチ71キロと恵まれた体格から振り下ろす直球は常時120キロ後半。110キロ前後のスライダーをコンビネーションする右投手。しかし4回表、帝京八王子打線が火を噴く。満塁のチャンスから、大木海斗(3年)の右前適時打から1点を返すと、さらに1番相原瞬大(3年)が走者一掃の適時二塁打で逆転に成功。さらに2番菅井 海哉(3年)の適時打で、5対3と勝ち越す。しかし4回裏、都立芦花は満塁のチャンスから2番榊 悠勝(3年)が同点適時打を打ち、再び5対5の同点となる。
しかし5回裏、都立芦花は一死一、二塁から熊田一駿(3年)の適時二塁打、代打・中崎孝輔(3年)の適時打で7対5と勝ち越す。しかし6回表、帝京八王子は3番重松拓貴(3年)、4番保坂大輔(3年)の適時二塁打で、4点を入れて、逆転。さらに7回、8回に1点ずつ入れて、11対7と点差を広げた時は、決着がついたかと思われた。
8回裏に1点、9回裏に1点を返し、なおも二死満塁。ここで打席に立ったのは、2番榊。榊は必死に粘り、外角高めのストレートだった。打球は右中間を深々と抜ける長打。三者生還して、逆転サヨナラ勝ちとなった。
サヨナラの瞬間、歓喜の都立芦花ナイン。芦花ナインは、春では駒大高にコールド負け。そこから大きくポジションを入れ替えチームを強化してきた。帝京八王子の投手陣のレベルはなかなかのレベル。思い切りのよい打撃スタイルで逆転サヨナラしたのは選手たちにとって大きな自信となったことだろう。ベンチ入りは15人。だがそれぞれが個性があって面白いチームである。
次の相手は早稲田実業。早稲田実業投手陣を攻略し、高校野球ファンを驚かせることができるか。都立芦花の真価が問われる試合となる。