稲築志耕館vs東筑紫学園
安陪(稲築志耕館)
2年エース、好リードに支えられての完投勝ち
昨夏に引き続き、ノーシード校からの県大会出場を目指す筑豊地区の公立実力校・稲築志耕館。2年夏も正捕手のマスクをかぶった主将・花田が、攻守でチームを勝利に導いた。
1回裏、死球の走者・佐瀬を2塁において、3番・花田が、東筑紫先発・髙倉の甘い球をとらえ、左中間を深々と破る先制二塁打を放った。
2回表、東筑紫も4番・服部の安打に敵失をからめ、1-2と1点差につめより、稲築志耕館エース・安陪攻略の機をうかがう。
しかし、花田の好リードが東筑紫の反撃を許さなかった。170センチと大柄ではない2年エース安陪も、花田のサイン通りにミットを目がけて投げ込む。手元で曲げる横のスライダーに、縦の変化球を低めに集め、テンポよく投じる。終盤の疲れがみえた際に、一球ごとに帽子を脱いで汗をぬぐうが、その動作すら、一定の心地よい間合いとなった。
7回に2点の援護も心強く、4回一死からの4連続を含む9回9奪三振。センバツ2回出場の実力校・東筑紫から見事な完投勝ちをおさめた。
2年連続県大会出場をかけての北部Eパート決勝は、15日[stadium]大谷球場で[/stadium]の自由ケ丘戦だ。
奇しくも、選手権福岡大会で3年連続の激突となる。ここ2年は1勝1敗で、負けられない意地の一戦を迎えることとなった。
(文=トマス)