試合レポート

横浜隼人vs光明相模原

2010.09.11

2010年09月11日 保土ヶ谷・神奈川新聞スタジアム

横浜隼人vs光明相模原

2010年秋の大会 秋季神奈川県大会 3回戦

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北原(横浜隼人)

北原2ホーマー! 横浜隼人、16安打12得点の猛攻で快勝!

横浜隼人が16安打12得点の猛攻で光明相模原を圧倒した。

その中で一際光ったのが4番の北原だ。第1打席は四球だったが、第2打席は甘く入ったストレートを思い切り引っ張り左中間スタンドへ飛び込むホームラン。第4打席はスライダーを完ぺきに捉え、弾丸ライナーへ飛び込むホームランを放った。

保土ヶ谷はフェンスが高く、高校生で入れるには難しい球場なのだが、2本とも完璧な当たりで持っていくパワーは本物だと考えていいだろう。

構えを見るとスタンスはスクエアスタンス。ステップは左足を上げずに膝の部分だけ後ろに引いていく「ノーステップ打法」だ。トップをぐいっと深くとっていき、スイングは左腰の回転とともにぶつけていく。

軸足がしっかり回転することができているので、体の力をしっかり伝えることができており、そしてフォロースルーの位置が高いので、打球は高い弾道で飛んで行く。柔軟な打撃が出来るタイプではないので、来る球に対してびしっと振るタイプ。そのため配球を読む力と甘い球を見逃さない鋭さが必要だ。

この試合は甘く入った球をスタンドに持っていくことが出来ていた。これをレベルの高い投手にもできると面白い。また彼はプレースタイルにも好感が持てる選手だ。ピッチャーゴロでも全力で一塁までベースを駆け抜けることができている。武骨な選手だが、手抜きは全くしないし、ファイトがあって好感が持てる選手だ。


小関(横浜隼人)

ショートの小室にも注目。3打数2安打2得点1打点の活躍。構えはスクエアスタンスで至ってシンプルな打法だが、その分、無駄がない。インパクトまでロスなく振り抜くことができる選手で、鋭い打球を飛ばしていく。右にも打ち分けることができる。走れる選手だし、きっちり犠牲フライを打つなど状況に応じた打撃もできる選手。守備機会が少なかったが、シートノックでは動きがよく、攻守ともにまとまった選手。横浜隼人が勝ち抜くには必要不可欠な選手になるだろう。

今日、登板した背番号10の小関は細身の右腕。ストレートのスピードは常時125キロ~130キロとそれほど速くないが、キレのあるスライダーを投げ分けていき打たせて取っていた。冬のトレーニングで体ができてくると面白い選手だ。

敗れた光明相模原だが、エースの後藤は2安打と打者としてのセンスを感じさせた。上からしっかり叩くことができ、鋭い打球を飛ばせる打者だ。将来性は断然、野手。4番に座っているが、好打者タイプとして活躍してくれそうだ。

(文=編集部 河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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