「魂の投球ができる」山田が逆転呼ぶ13回165球の熱投!近江がタイブレーク制し2回戦へ
山田陽翔
トーナメント表
・浦和学院、敦賀気比などが属するブロック
・大阪桐蔭、花巻東などが属するブロック
・ベスト8以上の組み合わせ
<第94回選抜高校野球大会:近江6-2長崎日大(延長13回タイブレーク>◇20日◇1回戦◇甲子園
出場辞退の京都国際に代わり出場した近江(滋賀)が、延長13回タイブレークの激闘を制し2回戦進出を決めた。
6回に2点を先行された近江だが、9回2死から土壇場で追いつき試合は延長戦に突入。2対2の同点で迎えた13回表タイブレークで先頭の4番・山田陽翔投手(3年)が適時打を放ち、その後敵失や暴投などで一挙4点を勝ち越した。
先発の山田は、6回に2点を失ったものの、以降は威力抜群の直球を軸に、粘り強い投球で長崎日大打線に得点を許さなかった。延長13回165球を投げぬき完投勝利。投打で会心の活躍を見せた。
試合後、多賀章仁監督は「昨年は前年の3年生の夏を力にしてベスト4に勝ち上がることができましたが、今年は京都国際の無念を背負って戦った。試合前には当たり前に野球ができるわけじゃないと感謝して、感動を発信するぞと発破をかけました」と語り、選手たちの活躍に思わず目じりを下げる。
また熱投の山田については、「彼は魂の投球ができる。魂という言葉が似合う子で、仲間から慕われる人間性や、チームを強くするものを持っている子。仲間も彼から学んでいると思うし、私も彼から学ばしてもらってる」と手放しで賞賛。選手たちの活躍に終始、感慨深げに語った。