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明徳義塾・3年連続18回目のセンバツで初優勝を期す!

2018.01.27

明徳義塾・3年連続18回目のセンバツで初優勝を期す! | 高校野球ドットコム

第90回選抜高校野球大会 明徳義塾高校出場決定!

 1月26日15時過ぎ。大阪ではセンバツ出場校発表が進む中、高知県須崎市の明徳野球道場では、昨秋の明治神宮大会覇者・明徳義塾野球部が公式戦用ユニフォームを着用して、いつも通りの練習を繰り広げていた。

 ランナー付きフリーバッティングでは高校通算23本塁打の主砲・谷合 悠斗がレフトフェンス向こうの草むらに豪快なアーチを放てば、負けじと渡部 颯太もライトポール際へ一発。最速145キロ右サイドのエース・市川 悠太はポール間走を繰り返し、ネット裏では島谷 金二コーチが熱血打撃指導。まるで寸暇を惜しむように、彼らは「全国制覇への通過点」(谷合)センバツ発表の瞬間を迎えようとしていた。

 「切り上げて、グラウンド整備せい!」15時半過ぎ、そんな彼らを報道陣と会話を交わしながら見つめていた馬淵 史郎監督から号令がかかる。これが明徳義塾・3年連続18回目となるセンバツ出場決定の合図だった。そして約15分後、整列した馬淵監督と選手たちの前に校長室で出場決定の報告を受けた吉田 圭一校長が立ち、出場決定の報告。そして吉田校長はこう言った。

 「紫紺の優勝旗が宇佐大橋を超えることを期待しております。おめでとう」
 選手たちも、もとよりそのことは理解している。報道陣に求められて出す喜びは控え目。そして市川は「強い気持ちを見せたい」とエースの矜持を示し、主将の庄野 太喜は「優勝旗を持ち帰りたい」と、明確に2大会連続全国制覇の意思を示した。

 そしてこの名将も。ひとしきり報道陣対応が終わった後、選手たちを集めた馬淵監督はこう言った。「優勝しか狙わない」。神妙な顔で聴き入る選手たち。こうして明徳義塾の2018年1月26日は3年連続18回目のセンバツでの初優勝を期す誓いの一日となった。

 なお、1月30日から2月7日まで鹿児島県・奄美大島での修学旅行を兼ねた強化合宿を控えた明徳義塾は、1月27日は休日。28日から残り2カ月を切ったセンバツへの再疾走に入る。

 (文=寺下 友徳

【戦歴・選手名鑑】  明徳義塾

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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