地区予選から激戦の予感!千葉県春季地区予選の8ブロックの見所を徹底紹介!
4月8日から開幕する春季千葉県大会地区予選。すでに昨秋のベスト8以上の8校が免除で県大会出場。さらにシードで、1回勝てば夏のシードが決定する。地区予選に参加する学校は地区予選、県大会に2勝以上しなければシードを得られない。そこをめぐっての争いは毎年熾烈。「戦国千葉」と呼ばれるように、千葉県はいきなり夏に浮上する学校が多くあるため、多くの学校をマークしておきたいところ。今回は春の地区予選の見どころを紹介したい。
第1ブロック〜第4ブロックの見所
最速143キロを誇る本格派右腕・箱山優(日体大柏)
【第1ブロック】出場枠6
千葉市の学校が中心で、出場校数が最も多い第1ブロック。昨秋は1校もベスト8に残れなかったため、全校が出場する。昨秋、木更津総合と競り合いを演じた千葉明徳は京葉工と対戦。速球投手への対応力が高い打者が多く、守備力も高い。攻守で見れば、ベスト8クラス。ただ毎年、130キロ超えの投手が多かった投手力については、未知数。オフのトレーニングによってどれだけ伸びるかが夏のシード獲得のカギになりそうだ。
千葉経大附は元西武打撃コーチだった森博幸監督、甲子園常連の山梨学院の部長としてチームを支えた松崎将部長のタッグで立て直し中。昨秋は銚子商に1対2と競り合いを演じ、少しずつ前進は見せている。初戦は磯辺と対戦。他では柏井、千葉工と同ブロックだ。
【第2ブロック】出場枠5
実力校・市立船橋と県立船橋が同ブロック。両校が代表決定戦まで進めば、対戦が実現する。この春の地区予選でも注目のブロックだ。千葉日大一、日大習志野が同ブロックだ。打力は県内トップクラスを誇る東京学館船橋は実籾と対戦。須藤海人(2年)、4番町田蓮太郎を中心とした打線は脅威。ただ投手力が高かった前チームと違って顔ぶれが大きく変わり、投手力の底上げが重要となる。
【第3ブロック】出場枠5
毎年、強豪私立同士が初戦から激戦を繰り広げることで有名な第3ブロック。今回はうまくばらけた。千葉商大付は小金と対戦。東海大浦安は松戸国際と対戦。東海大の助監督を歴任した瀬戸康彦監督のもと着々と力をつけている東海大浦安は木更津総合戦で好投を見せた恒田英寿、巧打者・薬師寺大輝など好選手が多い。また、初戦から代表決定戦に臨む東京学館浦安は市川東と国府台の勝者と対戦。
【第4ブロック】出場枠5
注目は日体大柏と西武台千葉が同ブロック。日体大柏はエース・箱山優は最速143キロを誇る本格派右腕。昨秋は登板回避したが、その分、多くの投手を底上げできた。やはり春は怖い存在となりそう。西武台千葉も昨秋、中央学院に敗れたが、ここぞという集中打が怖いチーム。また初戦から代表決定戦を迎える流通経済大柏は流山おおたかの森と流山南の勝者と対戦。流通経済大柏は130キロ中盤の速球を投げ込む小原大輝、昨年から経験している高橋遼など打力が高い選手が揃う。
第5ブロック以降で、注目のブロックは?
投打の柱・千葉汐凱(千葉黎明)
【第5ブロック】出場枠5
投手力が高い千葉英和は我孫子二階堂と対戦。毎年、秋、春とも上位に入る千葉敬愛は四街道北と対戦。昨夏準優勝の八千代松陰は白井と印旛明誠の勝者と対戦する。公立の実力校と私学の実力校が対決する構図となっている。
【第6ブロック】出場枠5
成田市、銚子市、旭市など東総地区がまとまった第6ブロック。昨秋、習志野と競り合いを演じた千葉黎明は代表決定戦から初戦を迎え、佐原白楊、東総工の勝者と対戦。千葉黎明は好左腕・千葉汐凱は投打の柱。さらに投打の底上げを図り、シード獲得を狙う。また、県内有数の遊撃手・常世田 翔太などポテンシャルが高い選手が揃う銚子商は佐原と対戦。勝ち上がると市立銚子と東京学館の勝者と対戦。
また2016年から4年連続で、高卒、もしくは大卒経由で徳島インディゴソックスに輩出している横芝敬愛はセンターラインを中心に潜在能力が高い1年生がいる。ゆくゆくは高いステージで活躍できる可能性を持った選手とのことだが、まだ実戦経験が少なく、公式戦で力を発揮できる選手になるために、いろんなトレーニングを積んでいる。
また、秋に悔しい思いをした2年生とともに徹底強化中。昨春の地区予選で敗れた多古と同ブロック。能力の高さを公式戦で発揮できるか。
【第7ブロック】出場枠4
昨秋ベスト16の千葉学芸は長生と大多喜の勝者と対戦。スラッガー・有薗直輝、板倉颯汰など打力が高い選手が揃う。昨秋登板がなかった速球派右腕・小芝永久など投手陣の底上げが課題となりそうだ。昨秋ベスト16の東金は茂原と長狭の勝者と対戦する。
【第8ブロック】出場枠5
なんとベスト8が4校入り、一部不参加の学校もあり、なんと1回戦なしの代表決定戦が2カードもある。いきなり代表決定戦を迎える市原中央は君津商と対戦。昨夏ベスト4の市原中央は本格派右腕・入口翔太、左腕・伊藤駿介、技巧派右腕・兼岡守と投手陣が残り、打者では捕手・小関寛太、快速センター・野関大地と経験者が多く、上位進出に期待がかかる。また第8ブロックの実力公立校・袖ヶ浦は京葉と木更津高専の勝者と対戦する。
県大会出場できる40校はどこになるのか。どの地区からも見逃せない戦いが続きそうだ。
(文=河嶋宗一)
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