プロ注目投手同士の試合が2試合! 大会11日目の見所!
大会11日目を迎えた第98回高等学校野球選手権大会。17日は、3回戦4試合が行われ、ベスト8が出揃う。この試合はプロ注目投手同士の投げ合いが2試合あるのが一番の見所だ。また4試合の見所をチェック!
左:今井達也(作新学院)、右:高橋昂也(花咲徳栄)
第1試合 聖光学院(福島)vs東邦(愛知)
東邦は前回のサヨナラ勝ちで、大きく流れを掴んだ。とはいえ、あのパターンの勝利はそう何度もできるものではない。もう一度、ダブルエースである藤嶋健人、松山仁彦の復調が求められるだろう。
対する聖光学院は、投手力に不安があり、流れを渡さないように、継投のタイミングもポイントになる。終盤に畳みかける打撃力は脅威。
東邦は応援でスタンド全体を乗せる力がある。対する聖光学院はクラーク記念国際戦を振り返ると、男の勲章を応援した8回表に逆転に成功した。両校の応援も注目で、応援を力に変えることができるか。また相手の応援に負けない精神力が問われる試合になりそうだ。
第2試合 花咲徳栄(埼玉)vs作新学院(栃木)
プロ注目投手の対決。花咲徳栄のエース・高橋昂也は、まだ被安打が多いが、要所では威力十分のストレートを投げられるようになってきた。作新学院のエース・今井達也は、最速151キロのストレートだけではなく、多彩な変化球を投げ分け、投球が偏らないのが強み。
お互い打撃力は非常に高く、どちらが2人が投じる甘いボールを見逃さずに捉えることができるか。投手戦になる可能性もあれば、5、6点を奪い合う打撃戦になる可能性もある。まずは前半の試合運びに注目していきたい。
第3試合 木更津総合(千葉)vs広島新庄(広島)
木更津総合・早川隆久、広島新庄・堀瑞輝と安定感抜群のピッチングを見せるエースがいて、さらに守備力も高く、早打ち傾向にありととにかく共通点が多いチーム。そのため両投手の我慢比べになることが予想される。どちら先制点をもぎとることができるか。1つのチャンスを逃さず、しっかりと畳みかけていきたい。
両投手の持ち味が発揮されるということになれば、2対1。1対0というロースコアになりそうだ。
北海は北海 大西健斗が昨夏に比べて大きく成長。球威ある直球で押せるようになった。また打線は、3番佐藤 佑樹、4番大西、5番下方忠嗣の3人が中心で、機動力を絡めながら点を取っていく打線は破壊力十分。初回から自慢の攻撃力を見せていきたい。
日南学園は、攻守の内容が良くなってきており、4番益田海成、6番萩原哲の2人を中心に終盤以降に畳みかける攻撃力は脅威。投手陣は上手く継投策を使いながら、また安定した内外野の守備で余計な失点を防ぎ、終盤戦に持ち込んでいきたい。
(文・河嶋宗一)
注目記事
・第98回全国高等学校野球選手権大会 特設ページ