Column

【春季大会展望】初戦から好カード目白押しの埼玉県大会の見所!

2015.04.22

 厳しい地区予選を勝ち抜き、県大会出場を決めた41校。夏のシード権を得られるのは16校。初戦から好カードが目白押しとなっている。春季大会の見所を伝えていきたい。

浦和学院・春日部東ブロック

木下 魁(春日部東)

 選抜ベスト4入りを果たし、推薦での関東大会出場が決まっている浦和学院。夏へ向けていろいろテーマを設定していきながらの戦いになると思うが、初戦の相手は好打者・小熊 隼人がチームを引っ張る山村学園に決まった。そこで新戦力が出てくるか注目だ。

 同ブロックには、打線に破壊力がある昌平。若生監督が就任した埼玉栄は好投手・武藤 直也擁する不動岡と対戦。九州国際大附で監督を務めた若生氏の徹底指導の下、エースの出井 敏博が成長中。今大会注目のチームに挙がるだろう。

 またこのカードの勝者は春日部共栄と対戦。春日部共栄は、エース・高野 凌治、好遊撃手・清水 頌太と昨年の主力選手を中心に着実にチーム力を高めてきた。どちらが勝ち上がっても、見応えのあるカードが予想されそうだ。

 春日部東はエース・木下魁を中心に守り勝つ野球が光る。また実力校・浦和実は、1年秋から登板してきた左腕・金井 修司、本格派右腕・南雲 郁弥の二枚看板に注目だ。

花咲徳栄・川越東ブロック

高橋 佑樹(川越東)

 実力校が集結したブロックで、激戦が予想されそうだ。昨秋県大会準優勝の川越東はいきなり本庄第一と対戦。川越東はエース高橋 佑樹をはじめ好選手が揃うが、一冬越えてレベルアップを遂げているかが注目ポイント。

 また同ブロックには好投手・登坂 航大擁する市立川越、伝統校・上尾、また地区予選で埼玉川口相手に接戦の末、県大会出場を決めた(試合レポート立教新座、好左腕・篠原 裕貴擁する春日部、内外野の守備力が高く、しぶとい打撃がウリの朝霞など有力校が揃っており、どの学校が勝ち上がっていても不思議ではない。

 花咲徳栄は、4番大瀧 愛斗を中心とした打線の破壊力が県内でもトップクラス。また制球力の良い鎌倉 知也、左の本格派・高橋 昂也の二枚看板も強力で、上位進出が期待される。同ブロックでは、伝統校の大宮東、強打者・がチームを引っ張る富士見も面白い。

 また地区予選星野戦(試合レポート)で2ホーマーを放ち、長打力抜群の2年生スラッガー大野 亮太を中心に破壊力ある打線がウリの聖望学園は、伝統校・埼玉松山と対戦する好カードとなった。同ブロックには、近年、上位進出に加わる西武文理も登場し、厳しいブロックとなっている。
 

 夏の大会のシード権を獲得できるのはベスト16まで。強豪校同士の対決が多く実現しており、ベスト16争いはかなり熾烈な戦いが予想されそうだ。

(文=河嶋 宗一

コラムに登場する高校の野球部訪問は以下から!
西武学園文理高等学校(2015年03月30日公開)
春日部共栄高等学校(2014年11月20日公開)
春日部共栄高等学校(2011年06月22日公開)
花咲徳栄高等学校(2014年09月16日公開)
聖望学園高等学校(2014年09月04日公開)
聖望学園高等学校(2010年05月31日公開)
市立川越高等学校(2014年01月14日公開)

このページのトップへ

2015年度 春季高校野球大会 特設ページ
【ひとまとめ】2015年の全国各地の高校野球を占う!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.16

涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.16

U-18代表候補・西尾海純(長崎日大)、甲子園で活躍する幼馴染にむき出しのライバル心「髙尾響には負けたくない」

2024.05.16

【秋田】秋田修英と秋田工が8強入り、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?