エネルギーを蓄えるために心がけること(2/3)
第35回 エネルギーを蓄えるために心がけること (2/3)2011年06月01日
【夏に向けて、スタミナ切れを起こさないための食事を摂ろう】
6月になりました。夏の大会を目前に控え、みなさん、練習を頑張っていることでしょう。
先月から3回シリーズで「エネルギーを蓄える」というテーマでお話しています。先月は「普段から心がけること」についてお話ししました。
今月は「試合前に心がけること」についてお話したいと思います。キーワードは先月と同じ。エネルギー源の「炭水化物」。
試合が近くなると、いつもに増してしっかり蓄えたいですよね。
試合の数日前から体の中にエネルギーを蓄える『グリコーゲンローディング(カーボローディング)』という方法があることは第23回 試合前日までに心がけたいことでも触れました。私の栄養セミナーでも「どのようにしたらエネルギーを蓄えられるの?」「手軽に蓄えるポイントは?」というご質問を多くいただきます。
ポイントとしては、『食事の中でどれだけの炭水化物(糖質)を摂れるか』つまり「炭水化物(糖質)を多く含んだ食品(メニュー)をうまく組み合わせることができるか」と言えるでしょう。
【炭水化物×炭水化物は試合前ならあり!】
もちろん、果物からも糖質を摂ることや牛乳(乳製品)や野菜からビタミンB群を摂ることも、普段同様忘れないでくださいね。
保護者の方、寮で食事を作られる方は、いつもの食事にプラスでうどんやパンなどをご準備いただけると非常にありがたいです。これからもがんばる選手への声掛けをよろしくお願いいたします。
多くの地区では、梅雨で湿気の多い時期です。食事や飲料などの衛生管理にも気をつけて、最高の状態で試合に臨んでくださいね。
(文=鎌倉 彩)
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■ 次回の栄養学一口コラムの公開は7月1日です。テーマは引き続きエネルギーを蓄えるための食事についてです。