履正社vs東大阪大柏原
履正社6戦連続コールド勝利で大阪大会決勝進出!
3年ぶりの夏の甲子園出場を狙う履正社と、2011年の大阪の覇者・東大阪大柏原の対戦となった大阪大会準決勝第2試合。
今大会5試合全てでコールド勝ちを収めてきた履正社。注目された試合のポイントは、強力打線を東大阪大柏原投手陣がいかに抑えるか、だったが、先発を任された東大阪大柏原の左腕・背番号19の奥田哲太(3年)が初回にいきなり履正社打線につかまってしまう。
先頭の井上和弥(2年)に死球を与えた後、3番・宮崎新(3年)に一、二塁間を破られ、4番・沖田勝俊(3年)には死球。一死満塁となったところで5番・吉田有輝(2年)にライト前へ運ばれ2点を献上。1回を投げ終わった時点で、右サイドスローの辻井翔(2年)へバトンをつなぐが、勢いは食い止められない。2回表、死球で出塁した8番・中村尚也(2年)を9番・辻心薫(2年)が送り、一死二塁となったところで、1番・井上がライトオーバーの二塁打。2番・長谷川成哉(3年)、3番・宮崎もヒットを連ね、2回を終えたところで4対0。試合の主導権をしっかりと手繰り寄せる。
3回表、先頭の5番・吉田が両翼100メートルを誇る、広い[stadium]舞洲スタジアム[/stadium]のライトスタンドへソロ本塁打を叩き込み、リードを5点に広げたところで、東大阪大柏原は二日前の準々決勝で桜宮を完封したエース・生地真希人(3年)を投入。しかし、履正社打線は4回表、ヒットで出塁した1番・井上を二塁に置き、4番・沖田がレフト前へタイムリー。続く5回にも、8番・中村がライト前タイムリー、9番・辻がライトオーバーの2点タイムリー二塁打を放ち、この回、一挙3点。7回にも3番・宮崎がこの日3本目の安打となるタイムリーをレフト前に弾き返し、二桁得点となる10点目が入った。
この日、履正社の先発を務めた背番号13のサウスポー・東範幸(3年)は角度とキレを兼ね備えた、質の良いストレートを軸に6回で6個の三振を奪い、無失点。許した安打は山本大貴(3年)、清水亮佑(3年)に許したシングルヒット2本のみと、完璧な投球を展開した。7回には背番号10・阪本大樹(3年)が4番・伊藤康介(3年)にヒットを許すも、後続を断ち、無失点。東大阪大柏原は、ベンチ、スタンド一体となって、最後まで食らいついたが、力及ばず、7回コールドゲームとなってしまった。
履正社は先発全員安打。放ったヒットは17本。エラーゼロ。今大会、6戦連続となるコールド勝ちで昨年に続き、大阪大会決勝進出を果たした。
大阪179校の頂点をかけた決勝戦は[stadium]舞洲ベースボールスタジアム[/stadium]にて、28日、13時プレーボール。相手は、昨年同様、大阪桐蔭。2年続けて同じ相手に甲子園への道を断たれるわけにはいかない。
(文:服部健太郎)