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伸び盛りのオリの5人のトップスロペクト

2021.02.23

伸び盛りのオリの5人のトップスロペクト | 高校野球ドットコム
太田 椋(天理出身)

 春季キャンプも中盤に入り紅白戦や練習試合が増えてきた。開幕までの調整が許されるベテランや主力以外の若手選手は、開幕一軍入りを目指してアピールを続けている。

 とくに高卒で入った若手は5年目くらいまでには、ある程度の実績がほしいところだろう。さてそこで各球団の期待の若手とでも言うべき、高卒2年目から5年目までの選手の現在地を確認してみたい。

 2年連続最下位からの巻き返しを狙うオリックスは、この先のチームを背負っていきそうな選手が多くいる。投手は山本 由伸都城高→2016年4位)が中心だ。

 高校時代から注目されていたものの、全国的な存在ではなかった。それはドラフト4位という指名順位からもよくわかる。その評価を覆すかのようにプロ入り後は急成長。2019年に最優秀防御率、2020年には最多奪三振のタイトルを獲得し球界を代表する投手になった。今春季キャンプでも順調そのもの。実戦初登板となった2月17日の紅白戦でも、2回完全投球を見せ開幕投手へ猛アピールした。

 山本の同期にあたる榊原 翼浦和学院高→2016年育2位)も、故障がありながら先発ローテーション争いに加わりここまで通算4勝を挙げている。2019年には13試合に先発した。

 そして2年目の宮城 大弥興南高→2019年1位)にかかる期待も大きい。昨シーズン二軍で6勝を挙げ、終盤戦で一軍デビュー。一軍でも1勝1敗、防御率3.94と結果を出した。今年も紅白戦で好投しており、開幕ローテーションに入ってきそうな勢いだ。

 一方の野手では太田椋天理高→2018年1位)と紅林 弘太郎駿河総合高→2019年2位)の上位指名選手が躍動している。太田は昨シーズン20試合の出場で3本塁打と長打力を見せた。二塁・三塁・遊撃と複数ポジションを守っているのも心強い。今春季キャンプでも一軍スタートを勝ち取り、紅白戦でも結果を出している。

 紅林も太田同様に春季キャンプでは一軍スタートを掴み取った。紅白戦ではチーム第1号本塁打を放つと2試合目でも一発。2試合連続本塁打と勢いに乗っている。

 太田や紅林と比べると少し地味な存在だが、宜保 翔未来沖縄高→2018年5位)もおもしろい存在だ。長打力はふたりに及ばないものの、スピードと守備では上回る。

 太田、紅林、宜保は3人とも内野が本職。近い将来、若い高卒の選手たちで内野を占めることになるかもしれない。

【オリックスの高卒2年目から5年目の選手】
※育成指名で現在も育成契約の選手はのぞく

<高卒5年目>
岡崎 大輔花咲徳栄高→2016年3位)※現在は育成契約
山本 由伸都城高→2016年4位)
山崎 颯一郎敦賀気比高→2016年6位)
根本 薫霞ヶ浦高→2016年9位)※すでに現役引退
榊原 翼浦和学院高→2016年育2位)

<高卒4年目>
本田 仁海星槎国際湘南高→2017年4位)
西浦 颯大明徳義塾高→2017年6位)
広沢 伸哉大分商高→2017年7位)

<高卒3年目>
太田椋天理高→2018年1位)
宜保翔未来沖縄高→2018年5位)

<高卒2年目>
宮城 大弥興南高→2019年1位)
紅林 弘太郎駿河総合高→2019年2位)
前佑 囲斗津田学園高→201年4位)

(記事=勝田 聡

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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