第168回 横浜DeNAベイスターズ 梶谷 隆幸選手 2013年12月24日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]一番重点を置いているのは手さばき
[2]肉体改造で飛躍的な成績をあげた2013年
[3]追い求めたパワーヒッティング

 田中 将大(駒大苫小牧出身)が東北楽天に1位指名(高校生ドラフト)された2006年、横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)から3位目で指名されたのが梶谷 隆幸(開星出身)だ。同年夏の選手権に出場、1回戦で日大山形に敗れたが、二塁打を放ったときの二塁到達タイムが7.85秒という俊足で注目し、さらに軽快な遊撃手としてのフィールディングにも魅了された。そんな中、ただ1つ物足りなかったのがバッティングだった。

「課題はバッティングである。一言で言えばおとなしい。おとなしいぶん、クセがなく、プロの指導者にしてみれば『作りがいがある』ということなのだろうが、力強くバットを振るためにはそうしたらいいのか、という葛藤が見えてこない。一軍定着には時間がかかる遅咲きタイプかもしれない」

 それが、2013年は、過去3年で3本だったホームランが16本に激増!その理由は身体作りに隠されていた。

 さて、ここで、12年までの足取りを追ってみよう。

09年 試合22、打率.128(5安打)、本塁打1、打点2
10年 試合5、 打率.000

*イースタンリーグ→打率.251(90安打)、本塁打7、打点38、盗塁33(盗塁王)
12年 試合80、打率.179(40安打)、本塁打2、打点11、盗塁5、失策10
*春のオープン戦で13盗塁を記録(12球団中1位)

 昨年までの6年間の通算成績は打率.169(45安打)、3本塁打、13打点、6盗塁(9盗塁死)。殻を破れていない様子が如実に伝わってくる。そのあたりから話をしていただいた。

一番重点を置いているのは手さばき

横浜DeNAベイスターズ 梶谷隆幸選手

梶谷 隆幸選手(以下「梶谷」 僕は前に出されやすかったので(スウエーするということ)。それでいて器用貧乏というか、当てにいってセカンドゴロ、ファーストゴロというのが非常に多かった。それをなくすため後ろに体重を置いて、空振りできるようにしました、変に当てないように。あと一番重点を置いているのは手さばきです。

――前か後ろか、利き手か引き手か、ということですか?

梶谷 バットの出し方です。細かくなるんですけど。

――タイミングの取り方なんていうのはどんな感じですか?

梶谷 タイミングはもう感性です。

――どっちかというとやっぱり足で取るわけですよね。

梶谷 僕はバットですね。右足でも取っているんですけど、それはまあ何となくで。タイミングは特別どう取ろうとかは考えてないんです。でも、振り出すときと振り方というのはすごく意識しています。打ちにいくまでに1回ヒッチさせて。こうやって打ったほうが勢いがつくので(と言ってグリップを下げて→上げる動きをする)。ちょっとだけこうしてヒッチさせてから、レベルよりちょっとアッパー気味に振るというイメージです。

――ヒッチもアッパーもよくないことと言われているけど自分には合っていたわけですね。

梶谷 基本とか好きじゃないので。それがすべての人に合っているとも思わないので。

――どっちかというと強く振るということが自分の中で強い?

梶谷 そうです。どうやったら力を伝えられて、どうやって遠くに飛ばせられるかというのを。これまでケガが多くて、ケガしている時期にずっと考えて。

 その結果、R.カノ(ヤンキース)、J.ハミルトン(エンゼルス)などメジャーリーガーのバッティングに行き着く。つまり、「下からかち上げる感じで打って」というパワーヒッティングである。この打撃改造は劇的な変化をもたらした。

このページのトップへ

【次のページ】 肉体改造で飛躍的な成績をあげた2013年

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

大瀬良大地(おおせら・だいち)
梶谷 隆幸(かじたに・たかゆき)
  • 横浜DeNAベイスターズ
  • 経歴:開星
  • ポジション:内野手
  • タイプ:右投左打
  • 身長体重:180センチ/78キロ
  • 出身地:島根県松江市
  • 生年月日:1988年8月28日
  • 上記データは掲載時のものとなります。
【関連記事】
第1031回 一人一人の人間的成長で、もう一度ノーシードからの大逆転を目指す 安田陸人(益田東)【後編】 【2019年インタビュー】
第1030回 甲子園に出場した先輩たちに追いつくだけでなく越える 注目のスラッガー・安田陸人(益田東)【前編】 【2019年インタビュー】
第999回 センバツ連覇で喜ぶ同級生たちをスタンドから見守った 道端晃大(同志社大)【前編】 【2019年インタビュー】
第77回 松坂世代の現在 現役を続けている選手 指導者になった選手【高校野球コラム】
第29回 高校野球を彩った名選手たちを振り返る!【後編】(1990年代後半~2010年代後半)【高校野球ヒストリー】
第27回 駒大苫小牧が田中将大で、大会3連覇を果たすかという中で注目されていた年【高校野球ヒストリー】
第78回 私学3強、開星が突出して石見智翠館と立正大淞南が追いかける【47都道府県 高校野球勢力図の変化】
第667回 石見智翠館の連覇で幕を閉じた春季島根県大会を徹底総括!【大会展望・総括コラム】
第650回 横浜DeNAベイスターズ・梶谷隆幸外野手インタビュー 「ハマの快速強打」を支える足下のこだわり 【2018年インタビュー】
第564回 筒香 嘉智選手(横浜DeNAベイスターズ)「逆方向の本塁打増加はロングティーと置きティーにあり!」【後編】 【2017年インタビュー】
梶谷 隆幸(開星) 【選手名鑑】
開星 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー