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第66回 千葉ロッテマリーンズ 唐川侑己選手2011年06月07日
高校時代を振り返って

"調子が悪い時の課題を見つけること"
――唐川投手の高校3年生の夏、千葉大会5回戦の東海大浦安戦で、3試合に登板して28イニング目で初の失点を許しました。それが延長14回。結局、この1点が決勝点となり惜しくも、ここで敗退となりました。
「唐」 結局、最後に1点を取られたのも自分のミスというか、抜けた球がデットボールになって、最後打たれてしまったので申し訳ないことしたなって感じですね。
――高校時代に、こんな考えで取り組んでおけばもっとレベルアップしたかなと思うことはありますか?
「唐」 そうですね。自分の調子が良くない時のために、そういった時の練習を練習試合でやっておけば良かったなと思います。高校の頃は、練習試合でもいいピッチングをすることばかり考えてやってしまった。だから、調子が悪い時の課題を見つけることができない。そうやって試合を何となくやってしまう。だけど練習試合って、試す場だから何をやってもいいんですよね。
僕は、練習試合でも公式戦と同じような結果を出すためのピッチングをしてしまったんですけど、例えば「この日はインコースを投げない」とか1つテーマを決めて、そういうのをもっとやれば良かったなと今になって思いますね。
――テーマ設定をして練習試合に取り組むことが大事だと気付いたきっかけは?
「唐」 今、プロでやっていて、シーズン中って調子のいいときもあれば悪いときもあるんで、調子がいいときに、いいピッチングができるのは当然っていったらあれですけど、いいピッチングができる確率は高いと思うんですよ。でも、調子の悪いときにどれだけゲームをつくれるか。調子の悪いときにどれだけ勝てるかっていうことが、1年間通したら大事なことだなと1年目から痛感しました。

- 唐川侑己
- 生年月日:1989年07月05日
- 出身地:千葉県成田市
- 成田高等学校-千葉ロッテマリーンズ
- 08年ドラフト会議にて、千葉ロッテマリーンズ、広島東洋カープから1巡目指定を受け、抽選で交渉権を得た千葉ロッテマリーンズに入団。
平成生まれのプロ野球選手の勝利投手第一号をはじめとして、鋭いスライダーを持ち味にますます活躍を続けている。