第1075回 宮里優吾(岩倉)最速147キロの剛腕は下積みを重ね、飛躍の瞬間を待ち続けた【前編】2019年11月06日

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【目次】
[1]食事に苦戦した中学時代
[2]高校2年生までは結果を残せず、苦戦を強いられた

高校2年生までは結果を残せず、苦戦を強いられた



宮里優吾(岩倉)

 岩倉高校の門を叩いた宮里。入学当初の様子を豊田浩之監督は「気持ちが弱い子なのかな」と思ったそうだ。しかし、「とにかく目一杯腕を強く振るし、インコースに投げられる。コースを外さない」ところを評価されて、1年生の夏から大会で登板した。

 宮里は、「高校野球は体つきやスピード、そしてパワーが凄いと思いました。なので、最初はダメでした。
 大会でも点差が開いた中でマウンドに上がって、応援とか相手のプレッシャーが凄くて緊張しました。先頭バッターにも死球を当ててしまいましたし」と振り返る。

 試合には0対8で安田学園に敗れ、初戦敗退。初めての夏は早々に終わってしまう。しかし公式戦で投げたことを、「いい経験だった」と宮里は捉え、秋の大会へ準備を進めていく。そこで課題だったのがストレートの速度とコントロール、そして決め球だった。

 「決め球がないと三振が取れないですし、絞られてしまうと打たれてしまう。また上半身の力に頼って投げていたので、連動性をもって下半身を使って投げられるようにしました」

 現在も連動性の部分を課題に掲げている宮里だが、変化球、特にスライダーに関してはこの時期に習得することが出来た。
 「元々カーブがスライダーみたいだったので、握りを変えました。人差し指を縫い目にかけて、ストレートと同じように振ってリリースの時に切る感じです。これで秋の大会で使えるようになりました」

 この年、岩倉は3回戦まで勝ち進むも明星に3対4で惜敗。ここでも優勝することが出来ず、宮里は初めての冬を迎えることとなる。だが、ここでアクシデント。宮里は肘を痛め、5月頃まで戦線を離脱。春季大会はベンチを外れることとなる。

 「怪我の時期は体づくりとして、ポール間のランニングやトレーニング。そして課題の連動性を高めるためにシャドーピッチングをしていました」

 怪我を乗り越え、2度目の夏は何とか背番号19でベンチに入り、初戦の修徳戦に登板。しかし結果は3対7で敗れ、またも初戦で夏を終えることとなった。

 前編はここまで。後編では高校野球最後の1年間にフォーカスしていきます。後編もお楽しみに。


(取材=田中 裕毅)

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プロフィール

渡邉 翔大(昌平)
宮里 優吾
  • 岩倉
  • ポジション:投手
  • タイプ:右投右打
  • 身長体重:181センチ87キロ
  •  
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