第1021回 そのスイングはまるで福留孝介。そして父を超えるセカンドを目指す! 黒川史陽(智辯和歌山)【前編】2019年07月21日

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1日二時間半打ち込んだ中学時代



インタビューを受ける黒川 史陽(智辯和歌山)

 「3歳上の兄がすでに野球をやっていましたし、父は社会人までプレーした野球経験者。気づいたときには自分も野球をやっていたという感じです」

 黒川家の次男として奈良県で生まれ育った史陽少年。兄が在籍していた地元の軟式少年野球チーム「河合フレンズ」に入団したのは幼稚園・年中のときだった。

 小学生時代のポジションはショート兼投手。幼少時から恵まれた体躯を誇った。

 「小学校を卒業した時がたしか167センチ67キロ。常に体型はガッチリしてましたね」

 中学時代は泉州阪堺ボーイズに所属し、サード、外野手としてプレー。チームの練習は金、土、日曜日の週三日だったが、中学1年の時に父・洋行さんが硬式球も打てるバッティングセンターの経営をスタート。ボールを打つ環境には不自由しなかった。

 「自宅から走って片道40分の場所にバッティングセンターがあったので、平日は学校から帰ってご飯を食べてから、ランニングで通ってました。営業時間外でも自由に打てたので、毎日2時間半くらい打ってましたね」

 中学最後の夏は4番打者として全国大会出場を果たし、「NOMO JAPAN」のメンバーにも選出。日本代表の主将としてアメリカ遠征を経験した。

 「レベルが高い選手が集ったチームでした。特にショートの石川 昂弥(現・東邦)のバッティングにはびっくりしました。すごいなぁと」

 中学3年になる直前の春休み。テレビをつけると甲子園センバツ大会が中継されていた。カードは智辯和歌山明徳義塾。延長15回に及んだ熱戦に夢中になり、延長戦で飛び出した智辯和歌山山本 龍河(現・青山学院大)のホームランに心を揺さぶられた。

「かっこいいなぁと…。この試合で山本さんのホームランを見て『智辯和歌山で野球ができたらいいなぁ』と思ったんですよね。その高校から実際に声がかかった時はびっくりしました。すごく嬉しかったです。『1年春から試合に出てやる!』という強い気持ちで入学しました」

 その意気込み通り、1年春からサード、外野でスタメン出場を果たし、たちまちチームに不可欠な存在となった黒川。1年夏には3番・サードで甲子園初出場。1年秋の終わり頃には高嶋仁前監督よりセカンドへのコンバートを伝えられ、未経験に等しい新ポジションと向き合う日々を送った。

「サードとは逆の動きが多いですし、最初は難しさを感じましたが、やってみたいポジションでもあった。当時コーチだった中谷さんが毎日ノックを打ってくださったおかげで自信が少しずつついていきました」

 大阪・上宮の主将として1993年の選抜大会を制した経験を持つ、父の現役時代のポジションがセカンドだったことも新ポジションと向き合う気持ちを後押しした。

「父には負けたくないという気持ちがあるので。現在はショートの練習もしていますが、セカンドで上を目指していきたいという気持ちが強いです」

 前編はここまで。後編ではセンバツ後に進化した打撃、最後の夏への意気込みも伺いました。後編もお楽しみに!

【後編を読む】アウトにならない究極の打撃を目指して 黒川史陽(智辯和歌山)

文=服部 健太郎

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プロフィール

池田陽佑(智辯和歌山)
黒川 史陽(くろかわ・ふみや)
  • 奈良県河合町出身
  • 河合フレンズ-泉州阪堺ボーイズ-智辯和歌山
  • ポジション:内野手
  • タイプ:右投左打
  • 身長体重:182センチ83キロ
  •  
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