目次

[1]地道な取り組みで高校入学半年から13キロもスピードアップ!
[2]2年秋の屈辱を力に変えて、覚醒の兆候を見せた春

 今年の岩手県は163キロ右腕・佐々木 朗希大船渡)に注目が集まるが、花巻東にもドラフト候補として注目すべき大器がいる。その名は西舘 勇陽(ゆうひ)。184センチ80キロと恵まれた体格から投げ込むストレートの最速は148キロ。夏には150キロ超えにも期待がかかる。岩手のライバルを抑え、2年連続の甲子園を狙う西舘の歩みを夏にかける意気込みを訊いた。

地道な取り組みで高校入学半年から13キロもスピードアップ!


 西舘が野球を始めたのは小学校3年生から。投手人生のスタートは小学校5年生からで、一戸中も投手を続けた。中学3年生になって身長が伸び始め、高校入学時には180センチに達する。そして花巻東に進学した理由については、菊池 雄星大谷 翔平の存在があった。

 「小さい頃から甲子園をずっとみていて、甲子園に行きたいと思っていましたし、甲子園に一番近い高校が花巻東でした。そして菊池さん、大谷さんの活躍を見て、そこで成長したいと思いました」

 実際に入学して、人間教育が素晴らしいチームだと実感した。
 「佐々木先生、部長の流石先生から、人間として大切なことをいろいろ教えていただきまして、花巻東に来てよかったと思います」

 そして1年夏からベンチ入りを果たすが、それは中学3年から取り組んできた周到な準備があった。
 「中学3年生から身長が伸びていく中で、まだ体重が軽く、このままではいけないと(考え)、食べたりしながら体作りをするようになりました。また、軟式から硬式に移行するので、中学3年から硬式の練習は継続的に行ってきました」

 入学後は、Bチーム、Cチームの試合で投げながら、佐々木監督の指導を受けて、成長した姿を認められ、いきなりベンチ入りにつながった。1年夏では登板はなかったが、夏の雰囲気を感じ取り、貴重な経験となった。

 1年秋から少しずつ登板の機会が増える。
 「1年夏の経験をしっかりと活かそうと思いました。ベンチ入りできなかった先輩方の分まで頑張ろうと思いました」

 1年夏から継続的に取り組んできたフォームの修正や体作りが実を結び、1年春の最速127キロから13キロ速くなり、140キロに到達。レベルアップした投球を見せるようになり、東北大会準々決勝の由利工戦で2失点完投勝利を挙げた。

 「あの試合では打者の反応を見ながら投げていて、後ろを先輩方が守っていて、気持ち的にも余裕がありました」と快投の要因を振り返る。

 この東北大会では準優勝を収め、その実績が評価され、センバツ出場。大阪桐蔭戦で甲子園初登板。さらに2年夏も甲子園に出場し、下関国際戦でリリーフ登板。結果としては満足していないが、貴重な経験となった。そして新チームへ向けて決意を新たにした。

 「ベンチ入りした同級生のメンバーと一緒にチームを引っ張っていこうと思いました」

関連記事はこちらから
第101回選手権岩手大会の組み合わせをチェック!
花巻東、盛岡大附の2大勢力がリードか?佐々木朗希擁する大船渡にも注目!【岩手大会展望】
【戦歴データ】花巻東