目次
[1]自主練習を繰り返し、ショートストップへ成長した
[2]最上級生となり、自覚と意識が高まった

 巧打者揃いの明豊の中で、一際、存在感を発揮しているのが野邊 優汰だ。秋季大会では打率.387、チームトップの15打点を記録したように、右、左に打ち分けるバットコントロールの高さと勝負強さを兼ね備え、高校通算10本塁打を記録した長打力もある。
 さらに三塁・捕手・遊撃手を守れるユーティリティぶり。明豊中では捕手として活躍して甲子園に行くため明豊高に進むことを決断した野邊の歩みを振り返る。

自主練習を繰り返し、ショートストップへ成長した


 打てて、複数ポジション守れるユーティリティな選手になるきっかけは1年生から始まった。これまで捕手としてプレーしていた野邊は、川崎監督から遊撃手転向を命じられる。コンバート理由について川崎監督はこう語る。

 「彼のグラブ捌きや捕手としてフィールディングの所作を見て、内野手でいけるほどの技量は感じました。内野手をこなすことでプレーの幅が広がると思いますし、いろいろなポジションをこなすことで、野球人として能力が高まる。
 野邊は複数ポジションをこなせる能力を持った選手だと思いますし、もっと高い位置を目指してよい選手だと思い、ショートへのコンバートを命じました」

 実際に守ってみたものの、なかなか足が動かずに苦しんだ。そこで、野邊は中学・高校の先輩・三村 鷹人(専修大)から遊撃守備を学んだ。
 2学年上の先輩から足の使い方、グラブ捌きについて学んでいき、グラウンドではノックを多く受け、練習が終わり、寮の中にあるトレーニングルームでは空いたスペースを借りて基礎練習を繰り返した。打撃では自慢のバットコントロールを磨いてきた。

 そして一冬開けて、打者として憧れている濱田 太貴とともにクリーンナップを打ち、春は秋に続き、九州大会に出場した。この大会では印象的な活躍を見せる 野邊。まず準々決勝の伊万里戦でのサヨナラ安打。



ノックを受けている野邊優汰(明豊)

 「あの試合、エラーが続いていたので、負けかけた試合でした。なんとか打てたので、ほっとした試合です」

 さらに準決勝の東筑戦では本塁打を放つ。野邊にとって初本塁打となった。とはいえ、野邊自身、満足していない。
 「それほど打てていないですし、反省することも多かった大会でした」

 さらに攻守を磨き、甲子園を目指した2年夏の大分大会だったが、準決勝で敗れ、甲子園を逃す。
 「打って甲子園に行きたかったので、負けた試合については、とても悔いが残る試合でした」

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