第860回 世代ナンバーワンピッチャー・奥川恭伸(星稜)は野球頭も一流だった【前編】2019年01月02日

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【目次】
[1]U18の経験は自分を大きくさせた
[2]最も理想的なピッチングができたのは明治神宮大会
[3]「ボールの重みを感じるリリース」とは何か

 2019年度の高校野球をリードする存在といえば奥川 恭伸星稜)だろう。2016年・かほく市立宇ノ気中で第38回全国中学校野球大会初優勝を果たし、星稜高校に入学すると、2年春、夏と甲子園に出場。さらに2年生ながらU18代表に選ばれ、第12回 BFA U18アジア選手権に出場。その後、秋の大会でも圧巻のピッチングを見せ、秋は60.1回を投げ、82奪三振、四死球率0.75と抜群の安定感を発揮した。
 最速150キロのストレートと切れ味鋭いスライダー、スプリットで三振を量産する高次元のピッチングはなぜ実現できるのか?今回はその原点に迫った。

U18の経験は自分を大きくさせた



U18代表時の奥川恭伸(星稜)

―― 奥川投手は2018年、春、夏と甲子園を2回経験しましたが、どんな経験を得ることができましたか?

奥川恭伸(以下、奥川) まず1回目のセンバツでは、甲子園独特の緊張感を初めて味わってみて、甲子園の凄さというのを学べました。
 夏の甲子園では途中降板などいろいろアクシデントなどもあって、甲子園で勝ち上がるのはとても難しいんだなということを思った大会になりました。

―― その後、奥川投手は2年生ではただ1人だけU18代表に選ばれ、アジア大会を経験しました。秋の奥川投手の投球を見ると、この経験を機にさらに凄くなった印象を受けるのですが、いかがでしたか?

奥川 テレビでしか見たことがない選手を生で見られて、例えば走ることにしてもスピード感をじかに触れられたのが大きかったかなと思います。

―― ほとんどのピッチャーがドラフト指名されましたが、どういうことを学びましたか?

 

奥川 根尾さんから球種を教わったりもしたんですが、自分の目でそのピッチャーを見られたのが、すごく大きかったと思います。投げる時の工夫とかもしっかり学べた合宿になりました。

―― 奥川投手は合宿では立教大戦、明治大戦、そしてアジア大会では香港戦、スリランカ戦と、4試合登板しました。奥川投手としては、どの試合が一番学びになりましたか?

奥川 個人的には明治大学戦かなと思います。投げてみて、全然通用しませんでした。その大会期間中、本調子ではなく、星稜の環境だと自分を全部解ってくれているコーチや監督さんがいて、バランスが崩れている時にはしっかり修正をかけてくれるところを、代表に行った時に自分で修正をかけられずにダメなままやってしまっていたので、大会通して、投球の内容は良くなかったです。
 それなかでも大学生のレベルの高さを感じて、まだまだだと痛感した試合となりました。自分はプロ野球選手を目指しているので、大学生にああやって打たれたことによって、高校生レベルでものを考えていたらダメだなと思いました。

―― 筆者もあの試合を観ていて、普通の高校生では打ち取れるだろうというボールが、けっこう粘られたりヒットになったりして、なかなか思うようにできないピッチングで、逆に勉強になったのでは?と感じました。

奥川 大学生は身体も大きくて、自分から見て今までのバッターの見え方ではなかったです。そういうことも含めて、今経験できたことはすごく大きかったと思います。

【次のページ】 最も理想的なピッチングができたのは明治神宮大会

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プロフィール

クリス・テイラー
奥川 恭伸(おくがわ・やすのぶ)
  • ポジション:投手
  • タイプ:右投右打
  • 身長・体重:183センチ・82キロ
  • かほく市立宇ノ気中-星稜
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