目次

[1]投手陣と呼吸ぴったり 大阪桐蔭撃破へ
[2]「2対1」で勝負することがバッテリーのあるべき姿

 10月28日、智辯和歌山は近畿大会準々決勝で大阪桐蔭に5対2で勝利し、ベスト4進出。智辯和歌山大阪桐蔭に公式戦初勝利となった。今回は大阪桐蔭の撃破のキーマンに迫っていく。それが東妻 純平智辯和歌山)だ。高校通算17本塁打、スローイングタイム1.8秒~1.9秒台のコンスタントにたたき出す強肩を備え、ドラフト候補として注目される東妻 純平に、大阪桐蔭戦を振り返ってもらった。

投手陣と呼吸ぴったり 大阪桐蔭撃破へ



捕手・東妻純平

 冷静だった。これが勝てる捕手たる所以なのか。
 捕手・東妻 純平大阪桐蔭に勝利を果たしたが、特別な喜びというものはない。
 「特に大阪桐蔭だからといって特別に意識することはなかったです。近畿大会準々決勝は大事な試合ですので、相手がどこであっても絶対に勝つこと。そのことを意識していました」
 大阪桐蔭を意識しすぎず、目の前の準々決勝に勝つことを注視してきた。相手に応じての対策をしようと考えていたのだ。

 「結構ベースの中で構えていたんですけど、(池田)泰騎がボールゾーンに構えてくれた方が投げやすいといってくれて、それで構えるようになったんですが、それでストライクがしっかりと投げられるようになりました」

 また8回2失点の好投を見せた池田 泰騎は「今まで甘めに構えていただいたんですけど、コーナーぎりぎりに構えてもらうことで投げやすくなりました」と、ストライクを取るためにバッテリーで工夫したことが分かる。

 

 また池田 泰騎自身も投げる意識を変えた。「今まで急いで投げようとする意識があったんです。それで体が突っ込んでしまって。だけど今日はゆっくりと落ち着いて投げることを意識しました。」
 それにより、速球、変化球の制球力が増した。特に良かったのはスライダー。大阪桐蔭の打者は直球が強いと感じていた。そのためには変化球でどうストライクを取るのかがカギと考えていたが、スライダーでストライクが取れたことでリードがしやすくなった。

 「本当にストレートのコントロールが良かったですし、変化球も低めに集めることができたので、丁寧に全部投げてくれました」と後輩の好投を称えた。

 また、試合途中もたびたびピンチを迎えることはあった。それでも東妻は「一歩引いて周りを見る余裕を心掛けた」と扇の要として、冷静な判断力が失わないように努めた結果が大阪桐蔭打線を抑えたことにつながった。