第650回 横浜DeNAベイスターズ・梶谷隆幸外野手インタビュー 「ハマの快速強打」を支える足下のこだわり2018年02月27日

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【目次】
[1]11年間、同型スパイクを履きつつ施す「微調整」
[2]スパイクを選ぶポイントは自分のタイプと「フィット感」/「レギュラーをつかみ獲る」で、2018年はリーグ優勝と日本一を

 2017年、日本プロ野球を最もスリリングな展開に誘った横浜DeNAベイスターズ。セ・リーグ3位からクライマックスシリーズで阪神タイガース、広島東洋カープを連覇し19年ぶりに日本シリーズ出場を果たし、3連敗から福岡ソフトバンクホークスに連勝した粘りは、見事の一語だった。
 その中で、レギュラーシーズンでは4年連続20盗塁以上をマークしながら、今季は本塁打も初の20本以上に到達。上位も下位も打てる右翼手として存在感を見せたのが島根・開星高卒後11年目を迎える梶谷 隆幸外野手である。では、梶谷選手はいかにして「ハマの快速強打」にたる地位を得ているのか?今回は彼を支える足下のこだわりについて聴いた。

11年間、同型スパイクを履きつつ施す「微調整」



梶谷隆幸選手

――2017年は21本塁打、21盗塁とキャリア初の「20盗塁&20本塁打」をマークした梶谷 隆幸選手ですが、記録の原動力にはやはり足下を支えるスパイクの存在があったと思います。梶谷選手にとって「スパイク」とはどのような位置付けですか?
梶谷 隆幸選手(以下、梶谷) 僕は横浜DeNAベイスターズに入団してからずっと同じスパイクを履いています。入団時から変えたのは刃の長さくらい。1ミリ・2ミリ程度長くしただけです。 僕は軽すぎず、重みを感じながら走りたいタイプなんですが、高卒1年目からそこを考えて行き着いたのが当初から形を変えていない今のスパイク。2014年からはその形でずっと一緒です。

――その中で梶谷選手が今年、心がけてきたことはありますか?
梶谷 チームが強くなり、むやみやたらに盗塁を仕掛けることができない状況が増え、盗塁も確率が求められる。実は今年24回しか盗塁を仕掛けていないのですが、そこで成功率が高く残せたのはよかったと思っています。

――では、盗塁成功率を高めるため、梶谷選手が2017年にアプローチしたのはどのようなことですか?
梶谷 実は2016年までスパイクのサイズは「27.5センチ」だったのですが、2017年は感覚が少し違っていたので「27.0センチ」にしました。それも成功率上昇につながったと思います。

――形の部分で梶谷選手の「こだわり」はあるのですか?
梶谷  僕のスパイクは投手が多く使っている「折りベロ」を採用しています。野手は現在「立ちベロ」がほとんどだと思うんですが、僕は足にベロが当たっている感覚が好きではないので、「折りベロ」にしています。軽さもいろいろ試しましたが、エナメル生地に戻った感じです。

――となると、人工芝のホーム・横浜スタジアム。一方、MAZUDA zoom‐zoomスタジアムは土、天然芝といった環境が違うグラウンドに、どのようしてスパイクを対応させるかも重要になってきます。
梶谷 グラウンドの違いに対してはスパイクというより、自分の動き方を変えることになります。人工芝のグラウンドは土より硬いので、普通にスタートを切れば刃は地面を噛んでくれますが、甲子園球場やマツダスタジアムといった下が土の場合はスタートを切る際にふわふわしたところがあります。
 実はスパイクの刃を長くした理由もそこなんですけど、自分の感覚としては人工芝の時よりも「楽にスタートを切る」。思い切り蹴らず、軽く踏み込む。「人工芝の時は何も考えず、土の時は気持ち優しくスタートする」感じです。
 思い切り踏み込むと滑って1歩目の歩幅が短くなる。そこは気を付けてスタートしています。

【次のページ】 スパイクを選ぶポイントは自分のタイプと「フィット感」

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プロフィール

梶谷隆幸
梶谷隆幸(かじたに・たかゆき)
  • ポジション:外野手
  • 身長:180センチ85キロ
  • タイプ:右投げ左打ち
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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