第47回 梶谷隆幸(開星~横浜DeNAベイスターズ)野球生命のピンチを乗り越えて2017年11月23日

印刷する この記事をYahoo!ブックマークに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加   
恩師が語るヒーローの高校時代 梶谷 隆幸

【目次】
[1]順風満帆の入学も、腰を痛めて野球生命のピンチに
[2]ひたすら取り組んだストレッチで獲得した「驚異の柔軟性」
[3]研究熱心さも高校時代から「プロレベル」
[4]打撃を磨いて、WBCやオリンピック優勝メンバーになってほしい

 今年はアレックス・ラミレス監督の下、19年ぶりに日本シリーズに進出した横浜DeNAベイスターズの主軸を張る梶谷 隆幸外野手。開星(島根)高校から2006年・高校生ドラフト3位で入団して11年目、29歳を迎え俊足強打には円熟味を増している。では、そんな梶谷選手の高校時代にはどんな取り組みをしていたのか?当時のコーチ、現在は同校監督を務める山内 弘和さんに語って頂きました。

順風満帆の入学も、腰を痛めて野球生命のピンチに

山内 弘和監督(開星)

 僕が梶谷には初めて会ったのは、彼が松江市立第二中2年の6月です。松江市では毎年、この時期に中学校の市総体があるんですけど、この大会に出場していました。最初の印象は「セーフティーバントをよくやる子だな」。ストップウォッチで実際に測ったりしていても2年生なのに足が速い子でした。

 次の年の市総体でも見て、やっぱりいい選手だと思ったので、当時まだ僕は外部コーチだったんですけど、前監督(当時の野々村 直道監督)に「こういう子がいます」という話をして、野々村監督が声をかけた流れです。

 この梶谷の年、1年生は豊作でした。現在は日本高野連のルールが変更になり、入学式を終えないと試合に出られませんけど、梶谷と最終的に3年の時に4番・サードでキャプテンになった太田 翔平。そしてキャッチャーの重政 達哉は3月末ぐらいから練習試合に出してました。ユニフォームが間に合っていないんで、その3人は白い練習着で。梶谷はそのころからやっぱり力のある子だったんで、入学してすぐの4月の中旬の大会にはもうレギュラーでした。

 ところが、1年秋に腰を痛めて、松江市の大きな病院に行ったところ「ヘルニアだ」と診断されたんです。医者には「このまま野球をやっていたらもう普通の生活すらできない。野球をやめなさい」と言われて。本人も落ち込んで帰ってきました。

【次のページ】 ひたすら取り組んだストレッチで獲得した「驚異の柔軟性」

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第3回 【2017年 キミは最も輝いていたで賞!】夏直前でベンチ入り、甲子園で正捕手に。湯淺仁(開星・3年)【現地記者の高校野球取材ノート】
下関国際vs開星【2017年秋の大会 第129回(平成29年度秋季)中国地区高等学校野球大会】
開星vs下関西【2017年秋の大会 第129回(平成29年度秋季)中国地区高等学校野球大会】
第603回 【中国大会展望】甲子園経験組が今年の中国を熱くする!出場16チームの注目選手を徹底ガイド!【大会展望・総括コラム】
第126回 【小関順二のドラフト指名予想】横浜DeNAベイスターズ編 「チーム内で化学反応を起こすような指名を」【ドラフト特集】
開星vs島根中央【島根県 2017年秋の大会 島根県一次大会】
花咲徳栄vs開星【第99回全国高等学校野球選手権大会】
第561回 大会ナンバーワン左腕・山下輝(木更津総合)が登場!3日目4試合の見どころを徹底解説!【大会展望・総括コラム】
第17回 開星高等学校(島根)【3年ぶり10回出場】【第99回全国高等学校野球選手権大会 チーム紹介】
開星vs島根中央【島根県 2017年夏の大会 第99回選手権島根大会】
第517回 横浜DeNAベイスターズ 石田 健大投手(広島工出身)「自分が持つ感覚を研ぎ澄まそう」【後編】 【2017年インタビュー】
第515回 横浜DeNAベイスターズ 石田 健大投手(広島工出身)「ボールを使わずにコントロールを伸ばす」【前編】 【2017年インタビュー】
第463回 明秀学園日立高等学校 細川 成也選手「目指すは次世代を担うスラッガー」 【2016年インタビュー】
第461回 横浜DeNAベイスターズ 筒香 嘉智選手「大事なのはトレーニングではなく、思考の積み重ね」【後編】 【2016年インタビュー】
第459回 横浜DeNAベイスターズ 筒香 嘉智選手「ハイパフォーマーは1日にしてならず」【前編】 【2016年インタビュー】
梶谷 隆幸(開星) 【選手名鑑】
開星 【高校別データ】

コメントを投稿する

プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム