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- 広島東洋カープ 赤松 真人選手(平安出身)「赤松 真人選手が語る!グラブはイチロー選手と同じモデルの理由」【後編】
第503回 広島東洋カープ 赤松 真人選手(平安出身)「赤松 真人選手が語る!グラブはイチロー選手と同じモデルの理由」【後編】2017年02月23日

【目次】
[1]攻める気持ちが成長を呼び込む
[2]赤松 真人のグラブ論
前編では赤松選手の外野守備の心構えや、球際に強くなるコツを教えていただきました。後編では、外野手にとって難しいイレギュラーバウンドの対応や、グラブのこだわりを語っていただきました。
攻める気持ちが成長を呼び込む

赤松 真人選手(広島東洋カープ)
Q. 外野の芝生が荒れている球場でプレーする際、イレギュラーバウンドがこわくて、前方のゴロに対してのチャージが弱くなってしまいます。何かいいアドバイスをいただけませんか。
赤松:わかります、この悩み。高校野球だと定位置の付近だけ芝生が剥げてしまっている球場もよく見かけますものね。
――そうですね。
赤松:たしかにイレギュラーしやすい状況に置かれることはあると思います。でも最初にまず言いたいのは、イレギュラーを警戒しながらプレーするようなことはしない方がいいと思います。絶対にチャージが弱くなりますから。
――イレギュラーはするものと思ってプレーしなさいという指導を受けている選手もいると思います。
赤松:イレギュラーを前提にしている時点で、気持ちが攻めてないと思うんですよ。あくまでも攻めていく気持ちが大事。その中で対処していく、という姿勢が大事だと思います。たしかに後逸してしまうことはいいことではないんですけど、チャージが甘くなって、簡単にホームインを許してしまうのもどうかと思うんです。
――わかります。
赤松:ぼくは、ゴロに関しては可能な限りショートバウンドで捕りに行くように心がけています。なぜなら仮にイレギュラーバウンドをしたとしても、ボールの上がり際で捕球すればイレギュラーの影響を受けにくいからです。もしもバウンドが合いそうもなければ、そこではじめてチャージを弱めるといった要素を入れればいい。エラーや失敗があったとしても、攻める気持ちをどれだけ持ち続けられるか。外野手として成長するための大きなカギだと思います。
――バックホーム送球のためにシングルヒットの打球に対してチャージする場面で「体の正面で捕ればいいのか?それとも体のラインからはずして捕球すればいいのか?」という、捕球場所に関する悩みを抱えた外野手球児の声を耳にしたことがあるのですが、そんな選手に対しては何とお答えになりますか?
赤松:右利きの選手ならば、足はどちらが前でも構わないので、グラブをはめた側の左足の前方付近で捕るイメージでいいと思います。注意点としては、捕球後に素早く投げる必要があるこのシーンでは必ず、片手で捕ること。大事にいこうとしすぎるあまり、両手で捕球すると頭が突っ込んでしまうので、その後の送球が乱れやすくなります。

- 赤松 真人(あかまつ・まさと)
- 広島東洋カープ
- 経歴:平安-立命館大-阪神タイガース-広島東洋カープ
- ポジション:外野手
- タイプ:右投げ右打ち
- 身長体重:182センチ75キロ
- 生年月日:1982年9月6日
- 上記データは掲載時のものとなります。