侍ジャパン18U代表 フィリピン戦でも2安打と活躍した香月 一也大阪桐蔭)、近畿大学、関西大学とのオープン戦(近代戦レポート関大戦レポート)でも結果を出し、木製バットへの素晴らしい順応力を見せる。その順応力の秘密に迫る。

木製バットにも対応する香月一也(大阪桐蔭)の打撃のこだわり

フィリピン戦で二塁打を放った香月一也(大阪桐蔭)

  日本代表の打のキーマンといえば、岡本 和真智辯学園)の名前が真っ先に挙がる。しかし近畿大学関西大学とのオープン戦で連日の活躍を見せたのが香月 一也も忘れてはならないだろう。全国優勝を成し遂げた大阪桐蔭の3番打者としてチームをけん引し、甲子園では打率.444を記録した香月。香月は代表入りしてからも自慢の打撃力を発揮する。

 まず驚かされたのは関大戦の前に行われた打撃練習だ。多くの選手が芯で捉えきれず、力強い打球が打てず、木製バットの対応に苦しむ選手が多い中、香月は右、左に芯に当てて、打球を飛ばしていた。力強さというよりも、非常に丁寧に打ち分けている。香月に話を聞くと、大阪桐蔭時代から木製バットで打撃練習をすることも多かったようだ。

「個人練習では木のバット、金属バットに使い分けて、打撃をしています。合宿に入って意識していることは、引っ張りすぎないこと。大振りをしても、芯に当たらなければ意味がないですし、しっかりとレフトへ打っていこうと心掛けています」

 確かに今日のフィリピン戦を振り返ると第3打席は左前安打、第4打席は三塁強襲の二塁打とセンターから逆方向への打撃が多く、打球も力強かった。振り遅れではなく、しっかりとボールを捉えてのヒットである。

 高校生の時点で、これほど丁寧で、しっかりと振り切って反対側に打球を飛ばせる左打者も中々少ないだろう。

 決して目に留まるような長打を打つわけではないが、香月の打撃の方向性としては、非常に正しく、振り切った上に、芯で捉える感覚を身に付ければ、木製バットでも打球を飛ばすことが出来るだろう。

 この試合で、初めて外国人投手との対戦。日本の投手とは違い、ボールが微妙に揺れ動くので、非常に打ち難い。そういう中でも2安打を放った。

 香月は、
「確かに打ち難いというのはありましたけど、だんだん感覚に慣れてきた感じがありますし、良いイメージを残して明日の試合に迎えるかなと思います」

 香月の勝負強さと安定したバットコントロールは試合を重ねるごとに存在感が増すに違いない。ぜひ今後の試合では岡本の次を打つ香月の打撃にも注目をしてもらいたい。

(文・河嶋 宗一


【試合レポート】18U日本代表vsフィリピン(2014年9月01日)

第10回 BFA 18Uアジア選手権

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