<京滋大学野球連盟 2025年度春季リーグ戦 :佛教大2-0花園大>28日◇第4節3回戦◇甲賀市民スタジアム

 リーグ戦4連覇を目指す佛教大が2勝1敗で勝ち点を獲得した。

 佛教大は今秋のドラフト候補であるエースの赤木 晴哉投手(4年=天理)が先発。5回を投げて、3安打1四球7奪三振無失点で勝利投手となった。

 190㎝の長身から最速149キロの速球を投げる赤木。高校時代は腰の怪我に泣いたこともあり、無名の存在だったが、佛教大に進んでから頭角を現した。

 2日前の1回戦では先発するも6回3失点で敗戦投手に。「何としても勝ちを取らないといけないと思ったので、切り替えた上で気合いを入れていきました」とこの試合に懸ける想いは強かった。

「立ち上がりをまず自分の中でキーにしていました」と初回を三者凡退に抑える上々の立ち上がり。その後も140キロ台中盤のストレートにスライダーやフォークを上手く交え、5回まで危なげない投球を見せた。

 まだまだ余力があるように見えたが、「2日前に90球投げていて、彼のプレイヤーとしてのこれから先を考慮しました」(國友 健一監督)と6回から継投に入る。2番手の堀場 寛喜(4年=乙訓)が2回を無失点に抑え、花園大に反撃を許さなかった。

 7回裏、佛教大の攻撃途中に雨が強くなり、試合が中断。7回表終了時点で後攻の佛教大がリードしていたことで、試合は既に成立していた。結局、雨が弱まることはなく、雨天コールドで試合終了。7回表終了時で2対0とリードしていた佛教大が勝利を掴んだ。

「10勝0敗が目標だったんですけど、自分が負けをつけてしまった。何としても優勝は導けたらと思っていたので、そこは良かったと思います」と安堵した赤木。強敵から勝ち点を奪い、4連覇に大きく前進した。

 敗れた花園大はこちらもドラフト候補の最速155キロ右腕の藤原 聡大投手が4回途中から2番手で登板。2回3分の2を投げて、1安打4奪三振無失点と好投した。

「流れを変えるために自分がマウンドに行ったと思うので、チームを勝たせられなかったのは悔しいです」と肩を落とした藤原。チームは2カード続けて勝ち点を落とし、4季ぶりの優勝は極めて厳しくなった。その中でも藤原自身の状態は決して悪くない。

「任されたイニングをしっかり抑えるという意味では、秋からの成長は見せられているかなと思います。まだまだこんなもんじゃないと思うので、チームを勝たせられるピッチャーになって、もう一段階上のレベルに行きたいと思っています」

 京滋大学リーグからプロ入りを目指す二人の投手の活躍に今後も要注目だ。