<2025年 関西六大学野球 春季リーグ戦 第3節1回戦:京都産業大3-0大阪経済大>◇18日◇わかさスタジアム京都
京都産業大が大阪経済大に先勝。ドラフト候補の最速151キロ右腕・田村 剛平投手(4年=報徳学園)が2安打3四死球12奪三振で完封した。
「立ち上がりが課題だったので、そこをしっかり落ち着いて投げようというのはありました」と初回から三者連続三振と最高の立ち上がり。「『ローボールを徹底しよう』と試合前から話していました。攻撃に流れを持ってこられるようにテンポ良く投げたのが良かったです」と相手打線を寄せ付けない。
この日は最速で149キロをマーク。決め球のスプリットも冴え、5回まで出した走者は四球の一人だけだった。
6回二死から初安打を許したが、その後も危なげない投球を披露。投げミスをすることがほとんどなく、最後まで失点の気配を感じさせなかった。
「去年までは一球に力を込めるのは良いんですけど、1試合を通して『どこで力をいれるか』というところがまだまだ難しいところがありました。今日のピッチングは1試合を通して自分の中で計画して投げていました。それが去年との違いかなと思います」と田村の成長ぶりを評価した炭山 和輝監督。昨年から力のあるストレートを投げていたが、今年に入って投球術に磨きがかかっており、エースらしい投手となった。
報徳学園時代は3番手投手。久野 悠斗投手(明治大)などの陰に隠れる存在だった。大学で着実に成長を遂げ、今となってはプロ注目の投手になっている。伸び盛りの右腕に要注目だ。