ヤクルトが捕手次々離脱で古豪出身・育成捕手を支配下登録
興国時代の橋本 星哉
ヤクルトが24日、育成選手の橋本 星哉捕手(興國出身)を支配下登録した。2022年育成ドラフト1位で、中央学院大からヤクルトに入団。昨年は2軍戦70試合の出場で打率.282(188打数53安打)、2本塁打、OPS.643の成績を残した。
2年目の今シーズンも、24日現在で38試合に出場し打率.265(113打数30安打)、2本塁打、OPS.672と、まずまずの結果を残している。捕手登録だが外野の守備につくこともあり、今シーズンは捕手で21試合、外野手で10試合に出場している。
ヤクルトは中村 悠平捕手(福井商出身)こそ健在だが、内山 壮真捕手(星稜出身)と古賀 優大捕手(明徳義塾出身)が揃って離脱。捕手事情に苦労していた。橋本も、すぐに1軍昇格とはならないだろうが、このチャンスをモノにしたいことだろう。
橋本の母校である興國(大阪)は、1968年の夏甲子園で、初出場ながら初優勝の快進撃を見せた。決勝では巨人などで活躍した新浦 壽夫を擁する静岡商と対戦し、1対0の完封勝利を収めた古豪だ。
興國商時代を含め、春5回、夏2回の甲子園出場を誇っているが、1975年の夏を最後に、半世紀近く甲子園出場がない。
OBにはNPBからドラフト指名された選手が複数いる。阪神の先発として活躍し60勝を挙げた湯舟 敏郎(興國→奈良産業大→本田技研鈴鹿→1990年阪神1位)や、「法政大三羽烏」として名を馳せた富田 勝(興國→法政大→1968年南海1位)が有名だ。
しかし、湯舟以降、ドラフト指名はなかった。そのため湯舟が現役を引退した2001年を最後に興國OBのNPBプレーヤーは不在だった。
湯舟以来32年ぶりのドラフト指名だった橋本は、1軍で活躍することができるだろうか。2軍戦でさらなる結果を残し、1軍に声がかかる時に備えたい。
※数字は2024年5月24日時点
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