激戦必至の春季千葉準決勝!関東大会出場をかけた2試合の見所を徹底紹介!
蔵並龍之介(中央学院)、梅澤翔大(専大松戸)
5月3日、春季千葉県大会は準決勝2試合が開催される。中央学院vs千葉経大附、専大松戸vs千葉英和の一戦が行われる。センバツベスト4の中央学院は24年ぶり、千葉経大附は16年ぶり、千葉英和は史上初、専大松戸は2年連続の関東大会を狙う。準決勝の見どころを紹介していきたい。
第1試合 中央学院vs千葉経大附(10:00)
攻撃力が高いチーム同士で、打撃戦は必至!
中央学院はここまで成田、拓大紅陵、千葉黎明と強豪校との対戦が続いた。拓大紅陵には2点差を逆転。千葉黎明戦では8回終わって3対5とリードを許していたが、9回表に追いつき、延長10回表に2点を勝ち越し、勝利を収めた。打線は颯佐 心汰内野手(3年)、青木 勝吾外野手(3年)、中村 研心内野手(3年)の中心打者だけではなく、下位打線でも土壇場で実力を発揮出来る打者も揃っており、気が抜けない。
投手陣は大型右腕・蔵並 龍之介投手(3年)、千葉黎明戦で完投した右サイド・臼井 夕馬投手(3年)、ショートの颯佐がスタンバイ。それ以外の投手もベンチ入りしているが、関東大会出場をかけた準決勝ではこの3人の登板が基本線ではないか。キーマンは安定した投球を続けている蔵並だといえる。
これまで通り粘り強い試合運びで二季連続の決勝進出を決めたい。
千葉経大附は130キロ後半の速球を投げ込む左腕・福井 聖理投手(3年)が注目されているが、準々決勝の志学館戦では4投手を起用したように、基本的に継投策で勝負する。打線は準々決勝で本塁打を含む4打数3安打の活躍を見せた石黒 連央内野手(3年)、4番鈴木 虎太郎捕手(3年)など強打者が揃っている。昨秋の準々決勝の専大松戸戦では速球派右腕・梅澤 翔大投手(3年)から8得点を挙げており、好投手への対応力も高い。中央学院の投手陣にもしっかりと適応するだろう。
打撃戦が予想され、5点以上の勝負となりそうだ。
第2試合 専大松戸vs千葉英和(12:30)
専大松戸はエース・梅澤が切り札!打線が援護できるか?千葉英和は打撃戦に持ち込めるか?
専大松戸はここまでコールドなし。そのうち2試合はタイブレークだ。その原動力はエースの梅澤 翔大。今大会は最速149キロをマークした梅澤は2試合を完投。ここまで計21.1回を投げて、計3失点。先発、リリーフでも活躍し、持丸修一監督も「エースは先発、クローザーをこなして1人前」というのを体現している。この試合も先発、あるいはクローザーが基本線だろう。先発ではない場合、千葉明徳戦で好投した右腕・林 将斗投手(3年)が待機することになりそう。打線では木製バットを使用する大型遊撃手・中山 凱内野手(3年)の前に走者を出して、中山が還すパターンを確立したい。左の好打者・土田 悠翔内野手(3年)、下級生の時から中山とレギュラーとして活躍する左の好打者・清水 友惺外野手(3年)、がっしりとした体格から鋭い打球を飛ばす右打者・水谷 南音内野手(3年)にも期待したい。
守備では、中山を中心に守備力が高い内野手が多く、ヒット性の打球を多く阻止。投手を盛り立ててきた。
千葉英和は1回戦の成東戦でサヨナラ勝ち、2回戦ではシード校の東海大市原望洋に5対3で逆転勝利。3回戦の四街道戦では先行される形となったが、終盤に突き放した。準々決勝の長生戦ではコールド勝ちと勝ち進む事に内容は良くなっている。今年は4番ルーレン・マックス内野手(3年)は準々決勝で本塁打を放った右のスラッガー。1年夏からスタメンで起用されており、この春で強打を発揮しつつある。1番黒澤 一志内野手(3年)は3回戦で5打数4安打、準々決勝では4打数3安打と直近の2試合で9打数7安打と大当たりしており、準決勝でもチャンスメイクを行いたい。
右腕の大谷 侑輝投手(3年)は130キロ台の直球、スライダーを投げ分け、打たせて取る投手。どこまで試合を作れるか。
戦力的には専大松戸が有利。千葉英和打線が専大松戸投手陣を攻略し、接戦に持ち込むことができるか。
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