第111回 コロナで次々と進む高校野球のIT活用 都立新宿はLINEで「個別指導塾」を開催2020年04月25日

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LINEを通じてコミュニケーションをさらに深める



田久保裕之監督と都立新宿ナイン(*写真は昨秋東京都大会予選都立青山戦より)

 写真や映像などを駆使して視覚情報、そして形に残る点でLINEでの指導は良い影響を及ぼしている。だが、それ以上に田久保監督が重視するのはチームの輪だ。

「チームの輪を感じられないのは一番の課題なんです。だから、チームを感じる。チームワークを欠かさないためにもLINEを通じて双方向でコミュニケーションをとるようにしました」

 以前から連絡用でチーム内にはLINEグループがあった。しかし、連絡事項など田久保監督が一方向で連絡をすることが多かった。そのグループLINEで選手たちとコミュニケーションを取るように使い方を変えた。

 1日何度か田久保監督が全員に向けて投稿。グラウンドや学校の様子がわかる写真を送ったり、参考にしてほしい映像を配信する。選手たちも2年生を中心におすすめの動画や、近所のスーパーの写真を送り、コメントを送るようにしてコミュニケーションを取っている。こうすることで、チームを感じることができている。

「選手たちの意外な一面がLINEでやり取りすることで気づくことができました。顔は見えていないですが、やり取りを通じて個々の距離は近づいていると感じています。でも音沙汰のない選手は顔が見えない分、不安です」

 中にはあまり携帯を使わない選手もいる。そして1人の大人として選手たちを見ているからこそ、不安でも我慢して連絡が来るのを田久保監督は待っている。

 しかし、チームをまとめる山口歩主将はグループLINEで監督、そして選手同士のやりとりに効果を感じている。

「2年生が凄く中心になってやってくれていて助かっています。3年生は勉強もあって参加しきれていないのですが、完全にチームは分裂しきっていないので大丈夫だと思います。またこれだけ長い期間練習がないのは初めてですので、繋がりが薄れてしまいます。しかし、LINEでコミュニケーションがとれているのはありがたいと思っています」

 LINEを使って技術指導をしつつ、チームワークを固めていく都立新宿。グラウンドで練習をすることがベストだが、今の環境では出来ることは限られる。LINEをはじめ最新ITを駆使してチームを強くしていくのが、果たしてベターなのか。この取り組みが結びつく夏になるよう、無事に夏の大会が出来ることを祈って待ちたい。

(取材=編集部)


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