目次

[1]Aブロックの展望
[2]Bブロックの展望
[3]Cブロックの展望
[4]Dブロックの展望

トーナメント表
沖縄大会の組み合わせ

 104回目を数える夏の選手権大会が各地で始まろうとしている。ここ沖縄県でも7日、抽選会がリモートにて行われ、春季大会を制した沖縄水産を中心に熱い戦いが繰り広げられることになる。シード4校のブロックごとに、それぞれの有力校など夏の展望を見ていく。

Aブロックの展望



沖縄水産・上原昂

 25年ぶりに春季大会を制した沖縄水産がシードのAブロック。名門沖縄尚学との決勝戦でも3安打をマークし、春季大会打率7割(20打数14安打)と驚異的な成績を残した不動の切り込み隊長である川端 南海斗内野手(3年)がチームのカギを握る。2番吉元 悠貴捕手(3年)も秀逸。仮に川端 南海斗がいなくても、この男がトップを務めただろうと思えるその成績は打率.467、出塁率はなんと.680。5試合で喫した三振はわずか1個という稀に見る選球眼はBB/Kで割ると10.00という数字が出てくる。

 ちなみにプロ野球では、ここ30年間で、BB/Kの数字が2.00を超えた選手は2006年のソフトバンク松中 信彦内野手(八代第一出身)だけなのだそうだ。この2人が相手をかき乱したあとに登場する4番知念 琉月内野手(3年)は、パワーヒッターとして歴代の「沖水」4番と比べてもそん色ない。昨年秋季大会では八重山農戦、向陽戦、名護戦と3試合連続本塁打を含む全5試合で長打をマーク。春季大会でも西原戦でアーチを掛けた。頭一つ抜けた沖縄水産が有力だがストップ・ザ・沖水に闘志を燃やしているのがKBC学園未来沖縄だろう。

 秋季大会ベスト8のKBC学園未来沖縄は、春季大会3回戦までに30得点を記録するパワー野球で連続ベスト8入り。自信を持って臨んだ準々決勝では沖縄水産にコールド負けという屈辱を喫しているだけに、1回戦を突破すれば挑戦できることを知った抽選会後は並々ならぬ決意で練習に励んでいることだろう。

 春の沖縄水産戦を振り返ると4回、先発依田 龍斗投手を継いだ2番手の大城 元投手(3年)が3つの四球で満塁と苦しい場面から9番の平田 李維投手(3年)に中前へ運ばれて1点。暴投で2点目を許すと川端 南海斗に2点適時三塁打を浴び4失点。3番手の松田 颯太も5回と7回に川端 南海斗に連続二塁打を浴び失点を重ねて敗れている。KBC学園未来沖縄投手陣が川端 南海斗をどう抑えるかで勝機が訪れる。2020年の沖縄県夏季大会ではチームを準優勝に導いた若き神山 剛史監督の手腕にも注目が集まる。

 秋春連続ベスト16入りの糸満は、春3回戦で豊見城に敗れたが試合内容はそこまで悲観的ではない。5回には9番岡田 侑大の安打を足掛かりにし2番仲座 照瑛が適時打。6回にも4番船附 大登の安打から6番西村心平、7番嘉数勇吾の連続安打でリードを奪う展開とした。8回にも無得点ながら下位打線が2本の安打をマークしており、大城 朔太郎や大城 堅也から仲座照瑛、川満 真、船附 大登と続く上位打線がかみ合えば沖縄水産にも引けを取らない打線として視線を注がれる可能性は高い。

 その糸満と対する北山はエース知念 夢翔に期待。ベスト4入りした昨年秋、全5試合に登板した知念 夢翔は準々決勝の沖縄尚学戦でも6安打6奪三振1失点と好投し勝利に貢献した。宜野座与勝那覇沖縄尚学戦の4試合で4自責点、防御率1.09の成績を残している。糸満打線VS知念夢翔のカードは1回戦屈指の好カードとなる。勝者が沖縄水産とKBC学園未来沖縄那覇商の勝者とベスト8を賭けて戦う公算が大だろう。

 もうひとつの山から上ってくるのは与勝浦添普天間那覇などか。