今年の秋季東京都大会の決勝は二松学舎大附國學院久我山の対決となった。二松学舎大附は03年以来の優勝、15年の関東一以来(独自大会を除く)の夏秋連覇を狙う。一方、國學院久我山は1984年以来の優勝を狙う。そんな決勝戦の見どころを紹介していきたい。

 二松学舎大附は前チームの粘っこさを引き継いだチーム。8月下旬に新チームがスタートし、練習試合もあまりできず、手探り状態の中、スタートしたが、それでも二ヶ月経ってチームとして成熟してきた実感がある。

 エースの布施 東海は130キロ後半の速球に、スライダー、カーブを操る左腕。今年ドラフト指名を受けた秋山 正雲とはタイプは違うが、秋の段階で抜け目がなく、失点が計算できる。打線は準決勝でも本塁打を放ち、前チームから打線の起爆剤となっている親富祖 凪人、2本塁打の瀬谷 大夢が中心。他の打者も体格がよく、強く振れる選手が多く、甘く入れば長打にできる。試合運びを見ても粘り強く、一気に畳み掛ける野球が持ち味。準々決勝から2試合続けて好リリーフを見せる1年生右腕・大矢 青葉も伸びのある速球を投げ込む。

 國學院久我山は今年の東京都のチームの中で多彩な攻撃で相手を追い詰めるチームだ。

 日大三戦を見ても、鮮やかに攻撃が決まり、非常に嫌らしい。選手たちはかなりトレーニングを積んでいるのか、スイング自体も鋭く、打球も速い。打率.611の1番の斎藤誠賢、大型遊撃手の下川邊 隼人など打力が高い選手が多くいる。エースというエースがいないため、基本的に継投策。ここまで松本 宗二郎松本 慎之介成田 陸渡邉 建伸の4投手が登板している。

 二松学舎大附國學院久我山も先制攻撃を仕掛けたいところ。投手陣に不安がある國學院久我山はビッグイニングを作っていきたいところだ。

(記事:河嶋 宗一