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[1]ライバル対決!二松学舎大附の左腕・布施VS関東一の足
[2]夏の準決勝の再戦!日大三の強力打線に國學院久我山は全員野球で対抗

[1]ライバル対決!二松学舎大附の左腕・布施VS関東一の足
[2]夏の準決勝の再戦!日大三の強力打線に國學院久我山は全員野球で対抗

 9月4日に1次予選が始まった秋季都大会も、準決勝、決勝を残すだけになった。夏の甲子園の出場メンバーが多く残り、優勝候補筆頭であった東海大菅生が敗れ、優勝争いは混とんとしてきた。とはいえ、勝ち残った二松学舎大附関東一國學院久我山日大三の4校は、夏はベスト4以上の強豪揃い。熱戦が予想される準決勝を展望する。

ライバル対決!二松学舎大附の左腕・布施VS関東一の足



 東東京のライバル対決。二松学舎大附が夏の甲子園初出場を果たした2014年以降、独自大会となった昨年を除き、二松学舎大附が4回、関東一が3回と、東東京大会はどちらかが優勝している。この夏は両校が決勝戦で対戦し、二松学舎大附が勝っている。もっとも秋季大会での対戦は、2015年の決勝戦以来になる。この時は関東一大江 竜聖(現巨人)を擁する二松学舎大附を破っている。

 今回も、実力はほぼ互角。投手力ではエースの左腕・布施 東海を擁する二松学舎大附が上回る。布施は3回戦の安田学園戦で失点3、準々決勝の都立狛江戦では失点2で8回途中に大矢 青葉のリリーフを仰ぐなど、決して万全とは言えない。それでも「変化球でストライクが取れる」と、市原 勝人監督の信頼も厚い。四死球も少なく、大崩れはしない。

 関東一は走塁で相手投手を攻略してきた。二松学舎大附の布施が左腕であっても、米澤 貴光監督は「足を使わないと点が取れない」と、積極的に走ることを公言する。

 特に注目なのが2番の柳瀬 冬和。1回戦からの4試合で盗塁6。普通の内野ゴロでも安打にする走力がある。下位打線の三浦麟も、ここ2試合で盗塁4と、出塁すると点に絡んでくる。長打力のある選手は少ないが、1番の井坪 陽生は、本来は3番か4番を打てる攻撃のキーマンだ。準々決勝では、先発全員安打を達成。チーム全体に当たりが出てきたのは好材料だ。

 問題は投手力だ。安定感なら準々決勝で先発した左腕の桝川 颯太、球威なら1回戦と3回戦に先発した井坪 陽生、経験ならエースの成井 颯となる。しかし成井は2回戦の早稲田実業戦は完封したものの、3回戦の都立城東戦では4回2/3で被安打7、失点4と、調子を落としているのが気になる。2週間で調子をどこまで取り戻したか?

 関東一は1番・井坪、2番・柳瀬以外は、試合ごとに打順がかなり入れ替わっているが、二松学舎大附は、2回戦以降はほぼ不動のオーダーだ。キーマンはやはり4番の瀬谷 大夢。準々決勝までの打率が.571、本塁打2本と、抜群の成績。1番・藤岡良祐も打率が4割を超えている。両者をつなぐ2番・柴田 壮太郎と3番・親富祖 凪人がどれだけ出塁するかで得点は左右される。5番・大矢は、このチームでの公式戦1号本塁打を記録している。

 互いに手の内を知り尽くすライバル同士。勝負のカギは、これまでさほど活躍していない隠れたヒーローが握っているのかもしれない。