第1016回 篠木健太郎が期待通り主将・エース・主軸打者として躍動。2年ぶりの優勝を果たした木更津総合を徹底総括2020年08月21日

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 千葉独自大会は木更津総合の2年ぶりの優勝で終わった。今年は新型コロナウイルス拡大の影響で、春季大会が中止となり、感染対策を徹底して、行われた。選手、指導者、大会関係者、保護者、報道関係者は検温、消毒を徹底し、選手も取材時は距離をとって、マスクを着用して取材応対と気をつけながら行われた。無事に大会を終えられたことに大会関係者も感謝の意を述べていた。そんな今大会をパフォーマンス、取り組みの観点から総括していきたい。まずは木更津総合編だ。

なぜ篠木健太郎を主将に据えたのか?



投打でチームを牽引した篠木健太郎

 「篠木のような投手はなかなか現れない。だからこそ優勝したい」
これは木更津総合の関係者から常々聞かれた言葉だ。

  勝負をかけた1年。木更津総合は見事に2年ぶりの頂点に立った。
 五島監督は「今年は篠木が中心のチーム」と語るようにエース・篠木 健太郎を主将に抜擢。五島監督の就任史上、エース投手が主将就任は初めてのことだった。篠木は実力だけではなく、中学時代からオール5で、特進コースに通う文武両道を実践。そして練習姿勢も真面目。チームで唯一、甲子園に出場しており、誰もが認める選手だ。

 五島監督は篠木へ「ただ背中で引っ張るだけではなく、いろいろアドバイスをして、周りを見られる選手になってもらいたい思い」で主将に抜擢した。技術面、精神面でも大きく成長。

 投手としては最速149キロ・平均球速140キロ中盤の速球に加え、130キロ近い高速スライダー、120キロ台の曲がりが大きいスライダーに加え、カーブを投げ分け、今大会今大会、30イニングを投げ、自責点2、防御率0.64、34奪三振、K/BB8.5。篠木は9回を投げ抜くために力の入れ具合を調整していた。そのためギ中盤はギアを少し下げて打たせて取る投球に徹し、終盤になれば、ギアを上げる投球。決勝戦では149キロを連発し、平均球速145.12キロとプロの先発投手並みの数字。千葉県の高校野球ファンにわかりやすく例えると、リリーフ時の飯塚 脩人習志野ー早稲田大)、島 孝明東海大市原望洋-元千葉ロッテ)の投球を9イニングを続けているようなものである。

 強力打線になると燃える篠木。ブロック予選決勝から志学館千葉明徳八千代松陰専大松戸と強力打線ばかりだった。ピンチになるとギアを挙げ、八千代松陰とのタイブレーク時、「バントをしてきたのですが、言葉はあまり良くないのですが、『やれるものならばやってみろ』という気持ちで投げました」とバントも許さない快投で、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。

 また打撃も素晴らしかった。五島監督は今年の打線について「打てる打線ではない」と語り、篠木や控え投手については「投手も『野手』にならないといけない」と打者として活躍することを求めていた。篠木はその自覚が2月の練習からも感じられた。チーム内の紅白戦で指名打者として出場した篠木は逆方向へ鋭い打球を放ったのだ。腰が入ったスイングはまさに野手だった。

 実際に篠木は準決勝の八千代松陰戦で同点適時打。このときも冷静な心境で打席に入り、見事な同点打。決勝戦でも先制の適時三塁打と、大会で11打数5安打1本塁打5打点と投打で躍動した。

 最後までもつれそうなこの試合。木更津総合は戦力を総動員して、2年ぶりの決勝に進出したい。

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河嶋宗一
編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 編集長であり、ドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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